ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

キャンティ

2007年03月26日 | ワインの話

Photo_266 あらためてワインを知るには、飲み比べが有効だと思っているクアトロの父です。ピノ・ノアールの美味しいものをまず知って、その上で地域や国ごとの違いを飲み比べるのが楽しいかなと思っています。近々企画しようかと思います。
また、キャンティの飲み比べも良いかなと思っている。昔なつかしいフラスコ・ボトルのキャンティを用意してみた。昔のキャンティはサンジョベーゼに白ブドウまで混醸してとにかく大量生産に励んでいた。酸っぱくて美味しくないキャンティだった。藁に包まれたキャンティはそのころを思い出させる。現在は、キャンティの質は数段に上がりそのようなことは無く、フラスコ・ボトルのものも質が良いようだ。
ボルドー型のボトルに詰められ輸出品としてのキャンティの時代がくると、キャンティと名乗ってつくる地域が広がり質の良くないキャンティも多く流通する。キャンティのイメージを上げるために、次は地域を絞り込み規制も強化してキャンティ・クラシコというものが現れる。瓶のネックにおんどりのマークを付けた。ある酔っぱらいは、このマークが付いていると「コケッコー」なのだと云う。さらにキャンティやキャンティ・クラシコの名前を使わずに独自のブランドで勝負する作り手が出てくる。スーパー・トスカーナの時代だ。現在もその傾向が強く、キャンティの表示は小さくなっている。
キャンティの今昔を語りながら飲む会もいかがでしょう。

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シャンベルタン

2007年03月25日 | ワインの話

Photo_253 クアトロは最近フランス・ワイン好きになってきた。グラス・ワインの赤ではフランス南西地区のカオールを使ったりしている。ピノ・ノアールにも手を広げている。ピノの柔らかな果実味はクアトロの料理も良く合うはずである。しかし、ピノは難しい。ピノのワインはボルドー・ワインのように他のブドウと混醸することは無く、単一品種でワインになるのだが、結果ロマネ・コンティのような何十万もするワインが出来たり、廉価なワインが出来たりする。また、同じ土地の名前のワインでも善し悪しが激しい。中々、美味しいピノを見つけるのは難しい。良い例がシャンベルタンで、シャンベルタンという名前が付いていると良いワインのようなイメージがする。なにせナポレオンが愛飲したワインなのだ。長嶋茂雄も愛飲しているらしい。しかし、がっかりさせられるシャンベルタンも数多い。クアトロでもジュヴレ・シャンベルタン/ヴィエーユ・ヴィーニュを置いている。価格の割にはまずまずだと思う。昨日は、カリフォルニアのサンタバーバラのピノ・ノアールと飲み比べてみた。それぞれ、国柄が出ていて面白かった。しかし、カリフォルニアの方がパワーがあったようだ。映画「サイドウエイ」の主人公はピノに魅せられた中年の男。カリフォルニアのピノを訪ねる旅が話の縦糸となる。そんな旅をしてみたいものである。ピノの魅力の原点になるようなワインを自宅のセラーから出してきた。アルマン・ルソーのシャルム・シャンベルタン1998である。まずは、これを飲んでから他のピノを語るべきだったかもしれない。ハーフ・ボトルですが、どなたか一緒に試飲しませんか。

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ナポリでの出会い

2007年03月24日 | 食材の話

Photo_252 コロンブスの故郷はジェノヴァ。当時のジェノヴァは地中海を制覇するほどの力を持った海運国だった。しかし、コロンブスはこのジェノヴァで援助が受けらずスペイン王朝の援助で新大陸を発見することになる。時を超えてコロンブスによってもたらされたトマトはナポリの名産となるのだが、やはりナポリの名産のモッツァレラとコロンブスの故郷の名産バジリコが一体となってカプレーゼやピッツァ・マルゲリータが生まれる。コロンブスがジェノヴァから出かけていればもっと早くにトマトとバジリコという名コンビは生まれていたかもしれないが、ナポリで出会ってくれて良かった気がする。クアトロの父は「トマチー」を食べながらそう思う。

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ポモドーロ

2007年03月23日 | 食材の話

Photo_251 イタリア料理に欠かせないトマト。さらに、ナポリというとトマト料理を思い浮かべる。ナポリタンと云えば、トマト味だ。しかし、このトマトを料理に使い始めてまだ2世紀ぐらいしかたっていないという。何せトマトはコロンブスが15世紀終わりに新大陸を発見してから、旧大陸に渡ってきた食べ物。ジャガイモとトウモロコシも同じだ。しかも、料理に使い始めるまでさらに2世紀くらいかかっている。ナポリではポモドーロ・黄金のリンゴと呼んだがそもそもは、観賞用でしかなかった。後にスペインの学者が料理に使えることを発見する。そして当時スペイン領だったナポリに料理法が伝播し花開くことになる。パスタにトマトを使い始めるのは19世紀の終わりだという。21世紀の始め、コロンブスの功績はクアトロで「トマトとチーズのスパゲッティ」として結実する。

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トマチー

2007年03月22日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo_250 私はオルトラーナ。そう「季節野菜のスパゲッティ/トマト味」の日本名でレディー・キラーのオルトラーナです。先週は、大活躍でした。販売数は、ペスカトーレを抜きました。ペスカは生意気なので、やったぜという感じです。
さて、今週はクアトロの秘蔵っ子「トマトとチーズのスパゲッティ」の出番です。ニックネームは「トマチー」です。本名はスパゲッティ・カプレーゼと云います。ちょっと内気な子なので私が紹介します。
トマチーはクアトロの父の大のお気に入りのようです。生まれは、カプリ島です。ナポリ湾に浮かぶ島です。青の洞窟で有名です。中世からローマの貴族たちの別荘があった風光明媚なところです。そうそう、カプリのレモンも有名です。そのレモンの皮から作ったリキュール「リモンチェッロ」はクアトロにもありますね。そのカプリ島をイメージしたカプレーゼ・サラダがあるが、これがトマチーのお兄さんだ。トマトとモッツァレラチーズとバジリコのサラダで、イタリアの国旗と同じ配色だ。
今週のトマチーは半額セールながら、すごく豪華だ。なにせトマトが素晴らしい。特別バージョンで茨城・稲敷産のフルーツトマトを贅沢に使っている。しかし、このフルーツトマトには悲しい過去がある。とにかく、いじめられていたらしい。めったに水も貰えなくて育ったという。しかし、めっぽう甘い。糖度は11度を超えている。イチゴ以上の甘さだ。いじめられっ子は強くなるのだ。そんなかわいそうなフルーツトマトはじっと我慢して、モッツァレラとバジリコと力を合わせてトマチーとしてクアトロで頑張る。内気なトマチーだが、みんなで応援してあげてほしい。

おいおい、俺はペスカだが、オルトラーナの奴は販売数で俺に勝ったとかいうけど、指名率は、俺が54%で、オルトラーナは51%だったんだぜ。野球で云えば、安打数では負けたけど、打率では俺の方が勝ったんだ。さあ、次はトマチーとの勝負だな。

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