魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

2010 ボジョレー・ヌーヴォー試飲会

2010年11月19日 | ワイン ~2019年
昨日の試飲会です。

今年も行ってまいりました。

夜中の12時から飲みだすという恒例行事。

なーんもそこまでせんでも・・・という意見もおありでしょうが、

やり始めたの何年前だろう?

やめるわけにもいかずずっとやっています。



さて、写真右の方から、

1 ボジョレ・ヌ-ヴォー(フェルナン・ロッシュ) 千円台前半
ペットボトル入りです。鮮やかなベリー香。引っかかりなくすいすい。
ちょっとだけコクもあって、タンニンもしっかり乗っています。



以下造り手のみ記載

2 ジャン・ド・ロレール 千円台半ば
1よりもやや濃いめ。ちょっと暗いフルーツ。それだけポテンシャルが
ある。といってもささやかなのでしょうけど。でもするすると。


3 ヴィラージュ(ポール・ボーテ) 千円台後半
これぞヌーヴォーと言わんばかりの典型的華やかさ。明るく新鮮。
実にバランスがとれていて楽しい。


4 ルー・デュモン(日本人)2000円台後半
ふくよかになってきました。獣臭や旨味成分がより出ています。
タンニンの乗りがとても良い。


そして注目の2本はこれ。






5 ヴィラージュ(シリル・アロンゾ) 3000円程度
「PUR」と記されています。自然派で明るく優しくて、酵母感が
あって・・・・・笑顔になります。これ美味しいなあ。


6 マルセル・ラピエール 3000円ちょっと
ラピエールさんはひと月ほど前になくなっており、彼の遺作です。
やはり自然派で酵母感があります。そして複雑味。最期を思うと
物語を感じますよね。


写真はありませんが

7 ヴィラージュ(ジュリアン・スニエ) 3500円くらい
ロウキャップの面白いヌーヴォー。変化が一番大きい。
開くと一番蜜っぽさがでます。明るさと受けの良さ。


個人的には6のシリル・アロンゾが好きでした。
確か昨年も美味しくて、入れようかどうか悩むのですが、
価格が高めなので、怖くてうちではためらってしまうアイ
テムです。

うちで3000円くらいのヌーヴォーって買っていただけるので
しょうか?




さて、本日は(もう昨日)ヌーヴォーの配達であっち行ったり、
こっち行ったりでした。おかげさまで当店のヌーヴォーは、ほぼ
完売です。(なぜか連絡が取れない方が1本だけ)

マスコミの騒ぎ方も落ち着いてきましたね。


「ヌーヴォーなんて安酒さ、日本だけだよこんな大騒ぎは」
なーんて見下す方も確かにいらっしゃいます。

しかしね、案外楽しいものですよ。
ピチピチと若々しい色合いは実に美しくて、弾けるような新鮮な
果実味はジューシーでチャーミング。たくさんの造り手やランクや
価格もとても多様性があって、理想にもう一歩だったところ、成功
したところいろんな造り手。中にはラピエールさんのように遺作と
なった味わい深いドラマもありますし。


みなさまも年に一度くらいは大らかに、収穫祭に参加するような
気持ちでお飲みください。

コメント
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