さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

函館花火

2025年02月22日 | 北海道シリーズ


2月の毎週土曜日には、たった10分間だけですが港で花火が上がります。天気が
よくて、風もないから旧公会堂からよく見えるというので行ってきました。


始まったぞ(^益^)b ここは少し高い所にあるから、たしかによく見える。
向こうに五稜郭タワーがあって、あそこからもよく見えるだろうがもう閉館時間かな?
ちなみに現我が家は函館山ロープウェイに向かう途中にあります。山に向かう道
なので、あまり交通量は少ないのですが、出るときにはやたらにタクシーだのが
上に向かっていました。山の上も混雑しているのかな。展望台からならよく見える
だろう。


コンデジなので、暗い所ではシャッターの反応が遅くて、花火が破裂する瞬間に
押さないと遅れてしまうw
















最後はそれなりに連発があって、でっかいのが上がりました(^益^)w


雪も凶器に

2025年02月20日 | 北海道シリーズ


日本海側は断続的に寒波がやってきて大変なドカ雪のニュース。ここ函館は西の
山に守られてそれほど積雪はない。しかしいまの時期、氷の世界であることには
変わりなく、氷点下の気温で風が吹いたりすれば耳が切られるように痛いぞ。


谷地頭温泉に浸かるのが楽しみ。日中は老人が多く、毎日来る人も多くて同じ時間帯
には同じ人たちと顔を合わせる。湯舟は広いがサウナでは風呂仲間が並んで談笑して
いるのです。

年配の人たちにありがちなんだが、風呂上がりのビールと晩酌が楽しみだという話に
なる。ついつい飲み過ぎて、健康状態に問題が出てくるという話で盛り上がる。
サウナで汗をかいていると、「俺の同僚でさ、酒の飲み過ぎで体から酒の臭いがする。
汗も酒臭いんだよ」と笑って話す人がいる。「焼酎の飲み過ぎで、昼間でもなんでも
鼻が赤いんだよ。顔の真ん中に赤い団子つけたみたいな。はっはっは!」と笑うので、
トナカイを思い出して俺も笑う。俺が笑ったのであっちも笑い、さらに話にはずみが
ついてみんなで笑う。平和だねえ。。。


ここは津軽海峡冬景色。対岸に見えるのは内地の青森だ。

冬も峠を越してきたか、昼間には少し気温が上がって雪が融ける。しかし日が沈むと
氷点下になるので、そうなると融けた雪がまた凍る。そうなると地面はつるっつる!
デコボコしているのにスケートリンクの氷みたいに光を反射してつるっつる!
滑るよ!転んでの骨折も多いらしい。

屋根からの落雪がすごいんだ。たっぷり積もったやつが、日中の日差しで融けてくる。
かき氷を食べていて、終盤になったときのようになる。それが融け落ちればいいんだが、
夜になるとそれが固まる。ザクザクに融けたやつが固まると、レンガみたいに固くなる。
分厚い氷の板みたいになって、それが翌日の日に当たると大変だ。

10cmどころか20cmもあるような分厚いレンガみたいな固さの雪の板が、屋根からすべり
落ちてくる。私は道を歩いていたら1mもないところに、3階の屋根からその雪の
塊が落ちてきて玄関の屋根に当たり、はねて目の前に落下したことがありました。

レンガが10個20個地面に直撃ですぜ。たくさんの石が落ちてきたみたいにすごい音。
絶句して立ち止まったら、中から人が出てきてお詫びを言われました。しかたないよね。

東京に住んでいる私は、「雪」というと「フワフワ」、すぐに「シャーベット」という
概念しかありませんでしたが、こんな「落石爆弾」なんてのもあるんだな!


ジャズ喫茶 想苑

2025年02月18日 | 北海道シリーズ


ここは十字街の交差点。谷地頭方面とどっく方面への路面電車の分岐点なので、
ポイントを変えるための操車塔が立っています。もちろん今は使われていません。
日本最古の設備だそうです。


路面電車の送電網が、まるでクモの巣のよう。日本中あちこちにあるときは
目障りと思ったりしそうですが、路面電車が珍しくなると逆にレトロ感があって
いいねえ^^;


街路樹からピーチクパーチク鳥の声が聞こえてくる。雀のお宿だ。そういえば今私の
住む世田谷区では、ゴミを荒らすカラス、フン害のひどい鳩などが激減し、さらに
雀もほとんど見なくなりました。1年間を通して蚊や蝿なども全然いないよ。
ゴキブリさえもまず見ない。いいような、ちょっと薄気味悪いような。。。


スズメちゃんたちは密集していました。


かわいいもんです(^益^)w


この日は函館公園裏にあるジャズ喫茶「想苑」で、月に1回のJazzを中心とした
Jam Sessionがあるので行ってみました。


座るなり名前と楽器を書き入れる名簿を渡される。飛び入りで参加できるシステム
なのだ。もちろん私は演奏なんぞ出来ません。あとでわかりましたが、地元のプロの
人、アマチュアの人、ボーカルも含めてみんなで会を盛り上げているのでした。

「次はサケバラ!」と司会者の人が言う。「酒と薔薇の日々」なんですな。演奏者の
間で「セカンドでソロ、半分で」「Cで」「最後は普通に」だのなんだの言葉を交わし、
それでうまいことやっちゃう。

集合もバラバラで、「ピアノがいないからいま呼んでる!」とか、とってものんびり
ムードの運営。ちなみにドリンクを1杯飲むだけで、特に料金は取りません。


3時間に及ぶセッション、最後は残った人たちみんなで演奏。ちゃんと全員が
ソロパートを担当します。みなさん芸達者で、音楽が好きで長い長い訓練を積んで、
そしてとっても楽しんでいるんだなあ~と、とってもいい時間を過ごさせて頂きました。


「日高線と生きる」を観る

2025年02月16日 | 北海道シリーズ


こちら函館・松風町の老舗バー「杉の子」。


これは函館を舞台にした映画「海炭市叙景」の名前を取ったカクテル。この映画は
なかなかよかった、と話したらママさんが喜んでサイン入りの台本を見せてくれ
ました。

原作は函館出身の作家・佐藤泰志で、彼の小説は次々に映画化されており、私は函館を
舞台にした映画をだいぶ見たので、「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」
「きみの鳥はうたえる」「草の響き」などを見ました。

ちなみに「きみの鳥はうたえる」ではこの店の名前だけが出てきましたが、実は店内で
ロケを5時間もしたのに、その場面は全部カットされてしまったとかw

しばらく函館の映画や佐藤泰志の話をしていたら、土曜日に「まちづくりセンター」で
佐藤泰志に関わる映像のイベントがあると教えてくれたのです。いまの我が家の目の前
ですから、これは是非行かねば、と思いました。


こちらが「まちづくりセンター」。元は函館を代表する丸井今井百貨店だったのです。
函館は何度も大火に襲われていますから、昔の木造は焼失し、明治に入ってからこの
ような石造りになり、その後3階が4階、5階と増築されました。しかし改修時に
また屋上に展望台がある昔の3階建てに戻されました。

しかしここには東北以北最古の手動式(じゃばらのドアを手で開ける)エレベーター
があり、それは残したので左奥のほうだけは5階になっています。


ほらね、我が家から見れば後ろが5階になっていると^^


さてこのイベントでは佐藤泰志の人生を描いたドキュメンタリー「書くことの重さ
~作家佐藤泰志」を上映。彼は高校生のときに「市街戦のジャズメン」で文学賞を
取り、この夏にその映画化が上映されるのでこのイベントが企画されたのです。

彼はいくつか文学賞を取りましたけれど、芥川賞には5回も候補になったのについに
受賞は出来ませんでした。命を削るような執筆生活を送り、41歳の若さで自死して
しまいます。ちょっと重かったなあー。

このドキュメンタリーを作った監督の別作品「母と子の絆~カネミ油症の真実」も
上映されましたが、猛毒物質でひどい健康被害を受けた人たちの様子、国の対応の
ひどさ、黒く生まれた赤ちゃんなんかが出てくるというので、心が弱い私は見ない
ことにしたのでした。


もうひとつ、その監督・稲塚秀孝のドキュメンタリー「日高線と生きる」は見ました。


廃線になった日高線。私は6年前に襟裳岬から日高線終点の様似に出て、そこから
代行バスで鵡川まで行きましたねえ。去年は苫小牧から富川を経由して平取に
行きました。

ここはもうご覧の通り、ひたすら海岸線を行くので、10年前の高波で線路がズタズタ
になり、4年前に廃止が決定してしまったのです。このドキュメンタリーでは
日高線の歴史をたどり、沿線の人々の生活、昆布漁や競走馬を育てる牧場の様子などが
描かれました。

昆布漁では70代の漁師が海に出て昆布を獲り、それを女たちが地面に広げて干す様子が
出てきました。その漁師さんの父親は90代まで船に乗って漁をしていたとか。さらに
いちご農家では手摘みでいちごを収穫していましたが、形が悪かったり大き過ぎたりと
規格外のものを集めて加工する人たちがいて、それはメンタルに障害を持つ人たちが
せっせと作業をしているのでした。

なんだかね、、、地道で大変な仕事をず~~~っとしている人たちを見て、世の中には
お金を動かすだけとか、PCの中での作業だけで莫大な利益を上げている人たちが増え、
経済格差が爆発的に広がっているのを思わずにはいられなかったのでした。。。


女ってのはねェ・・・

2025年02月14日 | 北海道シリーズ


今朝の函館はよく晴れています。明日からまた強烈な寒波が来て、それがしばらく
居座るという予報なのですが。。。


「ラッキーピエロ」で生ベーコンバーガー。アメリカンな食べ物は嫌いだし、
チェーン店一般も嫌いなのですが、ここだけは函館限定の店だし、手作り感が
あって美味しいのでたまに食べます。旧正月も終わり、中国人も若干少なくなった。


右下のアンコの饅頭、「今日はバレンタインデーなので、男性のお客様だけに
お渡ししています」ときたもんだ。チョコは高いし?ちなみに函館は美女が多い。
あちこちの店員さんは、一瞬見とれてしまうほど美しい人が多い。ただ饅頭をくれた
店員さんは、還暦をとうに過ぎたロッテンマイヤーさん、という感じでしたw

函館の隠遁生活を送りつつ、フィリップ・ギルバート・ハマトンという英国作家の『知的生活』という本を読んでいます。何せ1904年という100年以上前のエッセイですから、古き良き教養を重んじる英国人特有の良識を感じさせるとともに、時に笑わずにはいられない時代のズレを発見します。

これは「知的生活を送るための心構え」といった内容の本で、様々な立場の人たちに書簡体で助言する形になっています。いま読んだ章は「あまり教育を受けてはいないが何でも上から決めつけ目線の難しい母ちゃんとうまくやっていけない、とこぼす立派な教育を受けた中流階級の青年に」という話でした。

その母親が、アルゼンチンがアメリカ合衆国の一部だと勘違いしてどうしても譲らないとき、やってはいけないのがイライラ怒り出して地図を目の前に置いて間違いを正してやろうとすること。その母ちゃんは世界地図なんか読めなかったりするのです(19世紀の女性はほとんど高等教育を受けていない。日本だと江戸時代なんですから)。

そこでハマトンは言います。「女は真実かどうかなんて関心がないのだ。お母さんはそんな君の態度に、自分を愛しているか、尊重しているのかを見ているのだよ」。

アヒ―!こんなこと言ったら、今なら炎上間違いなし!上野千鶴子激怒!

ただね、「女ってもんは~」という一般論ではなく、ただの「あるある」と見れば笑って読めるではないですか。私の同僚のとある女性は、旦那さんや恋人に自分の同僚に対する不満・愚痴を言うとき、「それは~すべきじゃないかな」とか助言したり、「君にも反省すべきところがあるよね」といった改善を促す説教を求めてはいない。ただ傾聴と受容、同意だけを求めているのよ!と断言していました。一般論や正しさの追求ではなく、あくまで「あなたに寄りそいますよ」という態度、姿勢が大事なんだと。「あるある」でしょう。だいたいそういう場合、男の助言、説教、正しさなんぞは多分に怪しいものだったりするし。これも「あるある」(^益^;