さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

長万部 郷土資料室

2025年03月29日 | 北海道シリーズ


4ヵ月滞在のスーツケースを持っているので、温泉宿の車で長万部の駅まで送って
もらいました。


こちらは先日見た「男はつらいよ~寅次郎相合い傘」でロケをした長万部駅。
50年前だけに駅舎は新しくなったし、景色はすっかり変わっています。


おおお、これはそのときにもあったでしょう。

さて旅館のチェックアウトは10時で、ニセコへ向かう列車は13:30。前回はカニ飯を
食べたり、海辺で黄昏たり、喫茶店に入ったりして待ちました。カニ飯は昨夜食べた。
喫茶店は前回入ったところは消滅しており、他の3軒はすべて営業していない。
何か見物するところは、、、と調べてみると、駅の反対側に図書館、資料館、絵画館が
あるではないか。しかし、それは泊った温泉宿のすぐ近くじゃないかー!しかたない。
だって車で送ってもらわないと荷物が重いんだもんw

コインロッカーに荷物を入れて、歩いて行こう。駅の反対側ってったって、歩いて
30分くらいはかかりそうだぞ?!


遠くに駅が見えています。あの右側に入口があり、そこからこの橋まで来ないと
いけないんだ。そして駅の左側の先に温泉街とほとんどの町の施設があるのです。


コレ、新幹線の敷設工事をしているのです。以前は駅の反対側に出る通路があった
のに、工事をするから撤去したのです。だから駅の東側の出口を出たら、西側に行く
にはこうやってぐる~~~りと回らなければならない。30分歩かなければならない。
タクシーレベルの距離だよ!地元の人たち、工事が始まって「えっ!!!」っと
なったそうです。札幌新幹線はオリンピック開催に合わせて「2030年開通」なんて
言っていましたけれど、それがポシャって先日「2038年を目標」に変更されました。
それまで、老人たちは生きている間は、この恐るべき状況が続くのでしょうw


何にもなさそうなところに「東京理科大学入口」というバス停がありました。なんと
長万部キャンパスがあるんだって。


さて「植木蒼悦記念館」なる地元の画家の絵画館があります。嬉しい無料なので
入ろうと思ったら、鍵が閉まっていて「となりの町民センターに来てください」と
表示がありました。


隣の町民センターに行ってみたら、こちらも鍵が閉まっていて「向かいの学習文化
センターに来てください」と書いてある。というわけで、最初に通り過ぎた建物に
戻ると人がいた^^; まるで双六だよ(^益^)w 長万部、楽しいトラップを
かけてくれますねェ。駅の反対側に出るのに長距離を歩くというトラップはどうかと
思うがw


係員の女性は一緒にやってきて、最初に町民センターのほうの鍵を開けたので
順番を変更して、まずは郷土資料室のほうを見物することに。古いオルガンは
「どうぞペダルを踏んで鳴らしてください」とあるので鳴らしてみました。
鍵盤の上にいくつものレバーがあり、「ヴィオラ」「フルート」などなど色々な
楽器の音が鳴る、なかなかの高級品かー。


巨大なかき氷器みたいだけれど、何だったかな。。。


トドや鹿のはく製もありました。あ~~んww


漁業の道具コーナーでは、アイヌが使った木の舟。


アイヌの絵は、あまりデフォルメされていませんでした。熊の解体w


捕まえたところです。ちなみに絵にはほとんど女性が描かれていませんでした。


昆布を採っているところ。


開拓(侵略)の道具類。ああいう巨大な鋸で木を切ったのか。


戦時中に発行されたインチキのお金。あとで紙くずになるんだよ^^;


トヨタがミシン作ってたのか。車のトヨタ?


こういうの好き^^


ご当地文学者、和田芳恵さんのコーナー。読んだことないので、今度読もうかな。
調べたら「老人の性愛を描いた・・・」なんて書いてある。「雪女」ってのにも
そそられるな(^益^)


あれま、長万部付近で金が採れたんですねー。佐渡をはじめ、日本では沢山の金が
採れた歴史があるのです。いま金が高騰しているから、どこかで金鉱が復活、という
ニュースを見ましたね。


右のが鉱石だそうです。金って、別に塊で地中にあるわけじゃないからな。


長万部の温泉に

2025年03月28日 | 北海道シリーズ


函館本線を北に向かい、駒ケ岳を通れば噴火湾に出ます。うっすらと見えるは
羊蹄山か。


噴火湾はご覧の通り巨大な内湾ですから、波が穏やか。向かいに見えるは対岸の
ようですが、実はぐるりとつながっています。


羊蹄山は1,898mを誇る高さで、富士山のようにきれいな円錐形なので、蝦夷富士
とも呼ばれています。


振り返ると駒ケ岳はだいぶ離れてきた。こちらは1,131 m。噴火湾をぐるりと回ると
このふたつの美しい山の姿を拝むことができます。


長万部が近づいてくると駒ケ岳もうっすらになってしまう。函館よサヨウナラw


長万部はこの2つの山とほぼ等距離。どちらも見えるが、どちらもうっすら^^;


今宵は長万部の温泉旅館に泊まります。古い旅館だけに広いぞ。


風呂に行くと、銭湯スタイルの番台がある。男女両方の脱衣所が見渡せるのだ♪
入ってきて、あの窓口で料金を払うシステムだったのよ。「あそこに座りたい」と
思わない男があろうか。

東京・下町のうちの近所に、むかし銭湯がありました。小学生のとき、同じ学校の
銭湯の家の息子が家の手伝いで番台に座りました。あるとき、同級生の女の子の家から
「娘が銭湯に行ってクラスメイトに裸を見られたくないから、先生、言って下さい」と
苦情(?)が入りました。

その先生、父母面談の際にそれを父親に伝えたら、そのお父さんは「うちの家業で、
息子にも継がせるんだ!」烈火のごとく怒ったそうです。古き良き(?)時代でした
なあ^^;


いつも思うんだけど、温泉の効能で私の困った性質は治らないのかなw


髪の毛を乾かそうとしたら、10円!部屋から持ってこなかったよww

ちなみに私が通う小樽の「湯の花」は880円と高級なので、ドライヤーはタダです。
多くの人が使います。波平さんみたいに「外に出る前に乾いてるでしょ」という
髪型の人も、いやさほぼ全体が輝いている人でさえ、頭皮を乾かしている人がいます。

函館の「谷地頭温泉」は、460円と安いのでドライヤーは20円です。まずほとんどの
人は使いません。有料となると、20円でもみんな使わずに濡れた頭で出て行くのだ。

あるとき、10円入れただけで稼働しました。これはイイ!と次のときもそいつを
選んで10円入れたけど、20円入れないと動きませんでした。。 またあるときは、
コインを入れるところに10円玉が1コ置き去りになっていました。ふっふっふ♪


これは誰もいない朝に撮影したものです。到着した日は夕方に入りましたが、
地元の常連さんたちが次々にやってきてお互いに挨拶をしています。近所のおじいさん
たちは毎日入りに来ているそうです^^ まるで宿泊客の俺が異分子だよ(^益^;


でやー! 古き良き温泉宿の「これでもか!」の夕食。見た瞬間に完食は無理だろうと
観念する。それでも少食の俺が頑張ったよ!普段の5倍くらい食べたぞ。これで
1泊2食付きで9000円。今や小樽や札幌はインバウンド客が溢れかえったおかげで
狭いビジネスホテルが素泊まりでこの倍はするぞ。


長万部名物のカニ飯。宿のおばちゃんは「ご飯も要りますか?」と聞く。ウウム、
2日に分けても十分すぎるほどの量だったなー。「こりゃ食べきれないぞ」と
思いつつ、ビールと酒は飲んでしまったのですが、それはしかたない、、、


凾館を去り、北へ向かう

2025年03月27日 | 北海道シリーズ


函館を去り、小樽へ向かいます。途中長万部、ニセコの温泉に立ち寄る行程。

3年前から花粉を避けて、2~5月は北海道にプチ移住をしています。最初の年は
2月下旬スタートでしたが、すでに花粉症が始まっていたので昨年は2月中旬、
それでもイカンと今年は2月の初めから移住をスタートしていましたけれど、もう
近年は12月下旬から花粉症の症状は始まるようになってしまった。来年は1月から
避難を始めなければならない。

凾館はごくわずかとはいえ花粉が津軽海峡を越えて飛んでくるので、もう来年は
凾館はパスして小樽からスタートか、という気にもなってきましたが、なじみの
酒場や知り合いが増えたし、「小樽なんて行かないでずっと函館にいればいいのに」
なんて言ってくれる声を聞いては後ろ髪を引かれてしまうではないか。

しかしこの調子で(温暖化のおかげ?)もしくはごく微量でも反応してしまう
我が(体質の劣化?)が進めば、小樽、稚内、さらにはサハリンへの移住も考え
なければいけないかもしれない。いまビザでないよな?


長万部行きの列車が入ってきました。ニュースで見た「キハ40系」の終了に伴って
違和感のある車両。本数が少ない上に1両編成だもんだから満席となる。


凾館には貨物車両が多い。本州とつながってますからね。


七飯(ななえ)を過ぎたら、右側の高架線に入って行ったので少し驚いた。画面の
左側に少し見えているでしょう?


ご説明しましょう。函館本線は、七飯を過ぎたところで函館北斗に止まる西側の
ルートと、大沼まで駅のない東のルートに分かれています。この列車に乗るとき、
何度も「函館北斗には止まりません」とアナウンスが入っていたな。

最初は上りと下りで分れているのかな、と思いましたが、去年森町に行って
往復したとき、行きも帰りも西側のルートを通過しました。


これは去年の画像です。西側を通過して「あの東のルートは何のためにあるんだ?」
と疑問に思ったのです。あっちのルートには駅がないんだよ。調べてみると、貨物や
特急が増えたときに複線化が計画され、用地取得などが難しくてあっちのルートが
作られたそうです。「藤城支線」というらしい。

新幹線の停車駅を通らないので不便なルート。なので貨物や特急を通過させなければ
ならないときだけ、1日に3本だけ普通列車があちらを通るそうです。その貴重な
機会だったんだー。

凾館で切符を買うとき「長万部」と言ったらカウンターの人は迷わず「何時の特急?」
と言いながら用紙に書き込んでしまって、「各駅停車ですよ」と言ったら「あれれ」と
二重線を引いて訂正していました。俺はよほどのことがない限り特急料金なんて
払わないでのんびり旅を楽しむんですー。


函館市は北の山の麓まで住宅地が出来ました。高田屋嘉兵衛が函館を開拓した頃は
もちろん港のまわりだけにしか建物はなく、その後俺が部屋を借りていた十字街、大町、
そして宝来町あたりに繁華街が出来て、それから北に駅が出来てその周り、大門や
北島三郎の「函館の女」に出てくる松風町が繁華街となり、そのあとに五稜郭付近の
本町が賑やかになりました。むかしはその北はな~んにもないところだったんだよ。
小林旭の「ギターを持った渡り鳥」という映画では、1950年代の街の姿が映ります
けれど、このあたりは見事に大平原です^^;


そして大沼を通過。まだ凍ってるなー。東京は桜が咲き始めて25度とか言ってるぞ。


そして駒ケ岳。これを見るために右側の席に座ったのですぅ。


そして噴火湾に出る手前あたりがツインタワーを眺める絶好の角度。これを見る度に、
仰向けに寝かせた女性のお腹の上にアゴをのっけて見た景色を思う。人生で至福の
時間であります。


函館の坂道を歩く

2025年03月25日 | 北海道シリーズ


ついに函館最終日となりました。早いもので、もう2カ月近くになります。
花粉症は治らない。。。 天気もいいので、西に向かってどっく方面に散歩。


観光客がいっつも写真を撮っている八幡坂で、珍しく人がとぎれたので撮影。


公会堂の前。ここの景色は私のお気に入り。花火を見に来たのはだいぶ前だなあ。


少し上がったところをそのまま西に向かったので、この港へ続く坂道を何本も通過。


ナントカ坂って名前があるのですが、ま、いいでしょ^^;


雪が積もっているときはソリ遊びが出来るらしいぞ。


旧ロシア領事館。去年工事をしていたので、もう出来てるかなと思って来てみたら、
まだコレだw 戦争で止まってるわけじゃないよね?


まもなく西のはずれに近づいてきたので、少しさがってきたよ。


ついに終点。西のはずれの函館湾に到着です。さっきまで北を向いて撮影していましたが、
これは西です。


どっくではたくさんのクレーン。


外人墓地です。ここは中国人の埋葬地。異国の地で亡くなるのもなあ。。


こちらはロシア人墓地。


そしてプロテスタントの墓地。国じゃなくて宗教でくくったら、中国人やロシア人で
プロテスタントだったら、日本人でもここなのかな?


渡島半島の、あの山のおかげで函館は日本海から守られていて雪が少ないんです。


駒ケ岳が見えます。1㎞ぐらい歩いてきただけでその姿がずいぶん違いますね。


最後の夜は弁天寿司。他の客が帰ったところで、大将がカウンターの隣に座って
二人でじっくり飲みました。函館に来たときは朝に着いたので、その昼に行ったん
だった。そして一緒に飲みにも行きました。3軒はしごして、5時スタートで0時まで
飲んだんだったw もう来年来たときに一緒に行く店も決めました。それまで二人とも
元気でいるか?このブログも続いているか?


まもなく函館を去りますので

2025年03月24日 | 北海道シリーズ


路面電車に乗って新川町にやってきました。ここは「中島廉売」という市民市場。
朝市は観光客向けですが、こちらは函館市民向け。発送ではなく普通の安い自宅用。


昭和な雰囲気が残っています。


北の食材が手頃な値段で手に入るので、自炊するならここがいいぞ。


ふと見ればこんな景色があるのがいいねえ。


ここに来た目的は、こちら担々麺専門店SESAMI。人気店で行列必至。こんときゃ
1240頃だったか、昼のピークがやや落ち着いた頃かと思ったが、俺のあとでスープが
なくなり、「本日完売」ときたもんだ。14時までやってるはずなのに、ぎりぎり
最後だった!

行列といっても「次の次」だったので、後ろの席に座ってまもなくかと思っていたら、
カウンターでは家族連れの小さいお子さん、若いお嬢さんなんかがとてもゆっくり
食べている。こりゃちと時間がかかるかと覚悟したら、作るのが遅いの。ラーメンって
そんなに調理に時間がかからないものかと思いますが、ここはとっても出てくるのに
時間がかかる。それだけこだわって丁寧に作っているのでしょう。しかし待つだけの
価値がある、とっても美味い担々麺でした。


さて帰るか。函館山が向こうに見えている。あそこまで腹ごなしのお散歩です。
凾館滞在も3年目。木古内、松前、江差、森など、毎回あちこちに日帰り旅行を
してきましたが、今回は街中だけでした。函館山にも登らなかったし。

というわけで、まもなく函館ともお別れなので、少し長い散歩もいいかなと思った
のです。


おー、カワイイ鉄工所。稼働してるのかな?


おおお、廃屋?


表に回ってみると、屋根が壊れているから空き家だな。。。


凾館は度重なる大火に見舞われてきたので、こんなふうに広~い道路があちこちに
あります。


右のホルモン焼きの店は生きてるのかな。


なんかいい感じのお店が並んでますよね^^


左のパン屋さんは地元で長年愛されてきた店ですが、どうやら閉店している模様。
右に函館山の展望台がちらり。戻ってきました。1時間余りの散歩もあっという間
でした。


英国パブWoodrow's。何度も飲みに来ました。最後の1週間は、順番にご挨拶。
どこも「あ~もう行っちゃうのかあ~」と言ってくれます。ちと寂しいw


ここは地元の常連さんに加えて、西洋人観光客がよくやってきます。昨夜は
オーストラリアからニセコにスキーにやってきた女性が隣に座りました。


ママさんに「きのう大町のあたりを歩いていたでしょ」と言われる。そういえば
小樽の酒場の店員さんにも「どこそこにいたでしょ♪」と言われたりしましたなあ。
これくらいの街の大きさで、しばらく滞在しているとだんだん知り合いが増えてくる
のです。ほどよい距離感? しかし函館も小樽も美しい人が多いが、特定の女性と
親密な距離に接近することはないな。。。 なぜだ?