今回ご紹介する酒はすごいですよ!
ポルトガルから大西洋に出て南西に1000kmの離れ小島(アフリカだ)、
マデイラ島で作られるマデイラ・ワインをついに手に入れました。
これはシェリーやポルトと並んで世界の三大酒精強化ワインと言われて
います。そのなかで一番手に入れにく~い^^
普通のワインと違って、作っている途中で強いアルコールを加えて作った
「濃い」酒なのです。むかし大航海時代に、ワインを樽につめて船に
載せたわけですが、保存性を高めるために加工したのでしょう。
さらに赤道を通過する際、その温度はすごく上がったのです。普通
痛みそうですが、酒精強化されているために、その味わいは逆に深まり、
深いコクを持った極上の酒に変わったのです。
ですからこのブランディーズというメーカーは、日中の温度がとても高くなる
屋根裏部屋に樽を並べて酒を熟成させているのです。
なかでもこのブアルという葡萄は爽やかな甘さを持つ、俺の一番のお気に
入り。しきゃも今回見つけたのは40年以上も寝かされた1968年もの!
清水の舞台から3回転半ひねりを加えた気持ちで飛び下りて、買ったのだ!
グラスに注ぐと、深い琥珀色。アルコール度数の高い、立ち上がる香り。
ひと口ふくめば、こってりした甘さと同時にそよ風が吹くような爽やかさ。
凝縮された葡萄が、長い年月を経て醸し出される密度の高い熟成を
生み出している。極上の、至高の味わい!
人の造り出すものが、ここまでの高みを経験させてくれる感動!!!
生きててよかった…と思わされる酒です(^益^)b