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さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

三崎港を訪れる

2017年12月13日 | 関東甲信越



横須賀で飲んだ翌日は、三浦半島の先端、まぐろで有名な三崎港にやってきました。
こちら明治41年創業の旅館、三崎館です。木造3階建て?HPを見ると、100人が
入れる大宴会場があるとか。画像の白い看板にありますが、まぐろの頭を丸ごと料理した
「かぶと焼き」が有名です。



町をゆっくり散策するのは初めてですが、古い街並みが残っていていいところです。



船をつなぐフックに片足をのっけて写真を撮りたいが、ひとりだからな。。。



あの橋を渡ると、半島の先端にある城ヶ島です。むか~しデエトで来たな(ΦωΦ)w



三崎港はまぐろで有名ですが、別に三浦半島付近で獲れるわけじゃありません。ただ
世界中でまぐろを獲った船が、帰ってくる港というだけです。なのでホラ、「特選
シドニー沖」なんて書いてあります。南半球のはずれでとったやつというわけだ。



「三崎昭和館」という地域振興の拠点になっている展示館がありました。豪商の蔵造りの
お屋敷です。画像は、昭和30年代の茶の間の再現です。



でっかいお屋敷なので、使用人も沢山いたのでしょう。すごい釜です。
この建物、なかに入ると「地域サポーター」の方がいらして、説明をしてくれました。

夏目漱石の『坊っちゃん』をお読みになりましたか?
はい。
あの冒頭で、女中さんが出てきますね。おばあさんの。
キヨさんですね。
そうです。ああいう女中さんって昔いましたが、ここが女中部屋です。

窓もない狭い女中部屋、見ればわかりますが、「坊っちゃん」を出さなくても?(^益^;



土蔵が主屋に連結しています。いいな~。スピーカーをガンガン鳴らせるだろな~^^;


横須賀で酒を飲む

2017年12月10日 | 関東甲信越



ここは横須賀のどぶ板通り。アメリカ~ンな感じがしますね。



しかし私が行くのは、こういう純和風なところです。



うわ~、昭和初期? タイムスリップ感に満ち溢れています。
ここはヲヴァ~サンひとり(でたっ!)でやっているようです。



ここではホッピーがお勧めのようでした。そして手作りの里芋煮。さといもは250円
とかだったような。



いつの間にか、ヲジ~サンがぽつりぽつりとやってきて、無言で飲んでいました。
一杯飲んで、わずかな時間で帰ってゆく常連さんたちのようです。
なんかチェーン店などとは違って、ここは人間らしく居られる場所、という感じです。
大都会や郊外の新興住宅地みたいなところはこういう空間がないので、とても非人間的な
気分になります。だからたとえどんなに寂れたところでも、こういう古くからやっている
店のあるところに住みたいものです。



そういえばここの女将さん、ほぼ無言でお愛想のおしゃべりは全くありません。
人柄が明るくて楽しい人も好きですが、やたらにおせっかいで変に気を遣うタイプも
疲れるので、こういう実に静かなところもいいものです。落ち着いたバーみたい?



もう博物館レベルといっては言い過ぎでしょうか?
あんまりカメラを構えたり撮影したりするのは失礼なので、女将さんが奥に入っている
ときを狙ってサッと撮ったんですよー。

ちなみにお会計は、都内の喫茶店でコーヒーを一杯やるより安かったですw



さて、今度は少し賑やかなところに行ってみようか。



「てんごく」って読みそうですよね。「てんくに」です。



さっきの店と正反対?カウンターでお相手をしてくれる店員は全員元気な女性たち。
テキパキと酔客の相手をするテンポが実にいい。こうやって雰囲気を変えるはしご酒って
ほんと贅沢(^益^)b


横須賀巡り

2017年12月07日 | 関東甲信越



東京から遠いほどではないんだけれど、近くもないのであまり来たことがなかった横須賀。
むか~しお付き合いした女性がこの近くだったので、それ以来の訪問です。



まずは古い街並みが残っているという駅から南側に。米軍基地のある港側とは反対です。
東京から1時間くらいで来られるので、あまり田舎というイメージはないのですが、来て
みると街並みは典型的な地方都市。



おおお、とても味わいのある古い造りの蕎麦屋。窓枠もドアも素敵です。お品書きと値段が
並んでいるのも面白い。



向かいには祭りに使う神輿などを売っている店がありました。アーケードが立派な建物を
隠しているのが残念。



三味線の店もありました。売れるのか?なんて心配してしまう。



けっこう頑張っている商店街ですが、シャッターが閉まっているところも多い。
そろそろぎりぎりかなー。



さて駅の反対側、港方面に移動してきました。こちらは突然開けています。そして米国人も
沢山歩いています。軍関係者、そしてその家族ですね。



開発が進んでいても、突然こういう古い店舗が残っていたりします。



奥へ進むと、ここは通称「どぶ板通り」という商店街。通称「スカジャン」という横須賀の
ジャンパーが有名です。俺には縁のない感じだな。右には米国人向けの飲み屋。こういうのも
居酒屋っていうのかな?パブ?米国人はこういう原色の細い蛍光灯が好きですね。そして
ビールにハンバーガー、ピザ、フライドチキンってところでしょうか。こちらも俺には
全然縁がないねー。

ちなみに米国の軍人が沖縄で飲酒運転をして人を殺したので、現在は禁酒になっている
らしく、こういう米国人相手の酒を出すところはみんなガラガラでした。



というわけで、週末だというのに空いていて結構ケッコウ^^



さあて、そろそろ居酒屋タイムかな。私が行くのは、当然純和風であります(^益^)b


怪しいフィリピンパブ 場末の酒場放浪記

2017年12月03日 | 

 私は「ババ専」なのではないか、と疑う読者の方も多いと思う。いやそもそも読者自体が少ないだろうけれど。とりあえずこのブログでは、ババーの出てくる率が高い。少子高齢化の進行をはるかに上回る状況である。なので今回は若い女の子の出てくる、フィリピンパブ体験記の話をしよう。

 ここは中央線沿線、ひと昔前には「田舎」だったが、今や高級住宅地。駅前には店がぎっしり。目につく看板は日本中にはびこるチェーン店の居酒屋。私が入る店は、一本路地裏に入り、古くからやっていて値段は庶民的で、きちんとその店で調理した料理が出てくるところだ。その日はひと回り年下の青年と飲んでいた。日本酒をだいぶ飲んだので、2次会には静かなバーにでも入ってゆっくりと飲みなおすか、と外に出た。

                 

 駅とは反対側に向かって路地を進むと、だんだん暗くなって怪しい店が見えてきた。バー、スナック、なんとも形容し難い変な店、ドアが閉まっているとどんな雰囲気だかわかりゃせん。その一番奥に、いくつもの国旗が並んだ看板で「多国籍パブなんとか」という怪しさ100%の店があった。階段を上がった2階の奥。「逃げるときに大変だな」などと考える。

 連れの青年は「さきち・さん、ここにしましょうよ!様子を聞いてきます!」と元気いっぱいで怪しい巣窟に入っていった。おそらくは俺が払うと思って、一番危なそうな店に入ってみたいのだろう。するとすぐに出てきて、「40分3000円ポッキリだそうです!」と嬉しそうに階段の上で留まっている。降りて来ないってことは、入る気満々。ホントにポッキリのはずねんじゃねーの、とか言いつつも好奇心には勝てない私は階段を登ってゆくのであった。

 怪しいおっさん(おそらく店長)に導かれ、広い店内に入ってゆく。他に客は誰もいないようだ。ガラガラだとちょっと不安が高まる。奥のソファーに座ると、すぐに超ミニ(立っていてパンツ見えそうなレベル)のフィリピンお嬢さん2人が俺らの横に座った。40分3000円で飲み放題(つったってロクな飲み物じゃねーが)だが、お嬢さんたちも「飲んでいいですか~♪」と聞いてくる。そいつらが飲むと一杯1000円だそうだ。「いえダメです。飲みたいなら自腹でどうぞ」なんて言う人はいるのでしょうか。彼女らはおそらく歩合給に加算される飲み物を頑張って飲み続ける。こちらのお支払いはなかなかの値段になるのだ。

 2人の客に、2人の女性が隣に座るので、自然にそれぞれが会話をすることになるのだが、こちらの女性、驚いたことにほとんど日本語は話せない。あちらの女性もその様子。どうやって接客するの?英語を話してみると、目がキラリと光って、堰をきったように話を始めた。ちなみに連れの青年は英語を話さないので、会話は成り立たず「カラオケ!」と誘われて何やら歌を歌っていた。

 ちなみに働く女性同士では、プライベートな会話はしないことになっているらしい。なのでお互い全然知らない同士なんだって。そんなもんなのでしょうか。

 こちらは身の上話が始まった。フィリピンの田舎から借金をして働きに来ていること。昼はビジネスホテルのベッドメイキングをしているが、その時給1000円では借金を返して実家に仕送りをすることはできず、夜にはこの時給2000円のパブで働いているということだった。客に1杯せびれば数百円が歩合で入る、なんて聞くと哀れでしらけるではないか。

 ほぼ40分、つらい異国生活の愚痴を聞く羽目になり、時間になると店長が「延長なさいますかぁ~」と聞いてきた。あの~、俺のほうが払ってほしい状況なんですけどー。