桜が咲く頃から夏にかけて遡上する「サクラマス」という魚がいます。
渓流にいる イワナの降海型の魚なんですが
何故か 田舎者の生き方と似ていると思えるんです。
生物の生存率(成体になる確率)って ほぼ出産数と反比例するわけで
養殖したイワナだと 産卵する卵の数は約200個だそう
その中から2匹(オス・メスのペア)が残れば種の維持が出来るので
産卵出来る成体になるまでの生存率は1% 1/100の確率でしょう
同じ遺伝子を持つ 降海型のサクラマスだと 産卵数は約4000個と20倍
種の維持が出来る1ペアがその中から生き残れば良いという論理で考えると
産卵出来る成体になるまでの生存率は1/2000なので、イワナの1/20
でも、遡上を果たした身体は圧倒的に大きく
渓流に残った個体の10倍くらいの体重になり
身体が大きいと繁殖競争に勝つ確立が高くなるわけで
サクラマスもイワナも 基は同じ遺伝子を持つので
同じ場所で産卵して、一部は渓流に残り、ほとんどの固体が海に降りる訳ですが
渓流に残る個体と海に降りる個体 その割合が1:20と考えれば良いのかも
実際は、渓流で手に入る餌の量が限られているので1/20の個体が餌を確保出来
19/20の個体は食べるものが無いので 海に降りるということらしい。
同じように考えると 田舎で育った中でそのまま田舎に残る仲間も居たわけで
仕事の量も限られているので、その数はクラスメートの1/10~1/20
つまり、食べる物が確保出来たイワナと同ような割合で田舎に残り
残りの大多数は、食べる物(つまり仕事)を求めて海(都会)に行くわけです。
田舎に残って仕事が確保出来れば、リスクも少なく
贅沢をしなければそこそこの生活が出来るわけで・・・
都会に出ればチャンスは多いけど危険も多く、産まれた場所に帰るのは難しい
私の場合は 食べ物(仕事)を求めて田舎を出た個体のほうだったわけで
40年経って、少ない生存率を生き残ってきて それなりの状況を手に入れ
やっと、堂々と産まれた川に戻れる「サクラマス」に成れたかな?って思うんだけどさ。
でもね 、本当の事言うと 人生において もっと大きいチャンスはあったんですよ
ある大企業で仕事していたとき、そろそろ「派遣業」というのが確立してきた時期で
その会社の方から
「技術者専門の派遣業を起業して欲しいんですけど やって頂けませんか
人材を確保すれば、派遣先については我が企業グループ全体で保障します。」
と・・・
そこで「ハイ」と言っていれば また違った人生だったかもしれないけど
その企業が求めている技術者は 当然私と同じかそれ以上なレベルの能力なわけで
常識的に考えて それは無理だなぁ・・・って思って 丁重にお断りしました。
今考えると ある程度の能力がある技術者を適当に集めて・・・
そこそこ会社が大きくなったところで 投資ファンドに経営権を売っちゃえば
ある程度のお金が確保出来て良かったのかなぁ~って思うけど
5月、GWが終わった頃に九州に帰省する予定です
中学のときの仲間に連絡取ったら私が帰省するときに合わせて皆で集まるらしい
前に・・・と言っても10年くらい前なんだけど
同じような状況で帰ったときは 私が帰るタイミングで同窓会になっていました。
中学の同級生には プロの競輪選手として活躍していた奴や
田舎で起業して成功しているのもいるから面白いんだけど
やっと、私もその「成功者」の仲間入り出来るかな?って思うんだけど
どうかな?
田舎で中心になって動いてくれている同級生からのメールの内容だと
今回も同窓会になるような感じです。
誰かがきっかけを作って集まる・・・というんだけど、それが私みたいです。