僕の幼少時の実家では黒猫ばかり飼っていて、黒猫はその家の人々の病気を替わりに持っていってくれるものという言い伝えがありました。映画などでは黒猫は不吉な象徴として描かれる場合が多く見られると思いますが、そのような経緯から僕の感覚では黒猫は何か家族を守ってくれる暖かい存在という感じです。そう言えば『魔女の宅急便』に出てくるキキも黒猫でしたが、やはり何か不思議な力を持つように想われています。
千里山月が丘の地獄坂を下りていく途中のブロック塀の上に、珍しく黒猫と虎猫が2匹も僕を見下ろしていたので、携帯写真を撮ろうとすると逃げるかと思いきや、自分も忘れるなという様子で三毛猫がもう1匹現れました。携帯のレンズを向けても余り警戒する風でもなく僕が歩き出すまでじっとしていました。
最近は都会の野良猫の間で猫エイズが蔓延しており、飼い猫は外に出さないで飼うと以前聞きました。こういう風景もなかなか見られないものになっていくのでしょうか。
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