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日本経済の復活

2013-02-01 00:00:20 | お薦めします

 自民党政権によるリフレ的な経済政策がアベノミクスと呼ばれ期待を集めていますが、学者や政治家そしてマスコミなどでもその効果に懸念を現す人達もまだ少なくないようです。新聞や雑誌などでも「バラマキ」「土建政治」など使い古された言葉で印象操作を早速に始めています。
 デフレ脱却や円高是正などを日本経済再生の前提条件として掲げ、これまでの日本銀行に金融政策のデフレ容認を改めさせて提携を宣言し、今週は財政の方でも成長志向の予算編成を発表し国会審議がスタートしました。
 例えばリーマンショック後に対ドル30%もの円高(ドルと事実上固定されている中国の元に対しても)が進みましたが、それだけではなく韓国の対ドル・ウォン安政策(戦略)と合わせると、何と中国や韓国など競争相手に対し40%ものハンディーが短期に輸出企業に課された分けですから、パナソニックやシャープが壊滅的な業績となったのも無理はないと想います。国際的な競争力で言えば単に対ドル30%の円高では済まないという認識が必要です。そしてこれは組織論や経営努力などを超えた話ではないでしょうか。そういった状況を金融政策的に無策為に放置した日銀の責任は非常に重いものがあります。
 インフレ目標を掲げた金融緩和と財政政策からデフレ脱却と円安期待により、早速企業の業績予測が上方修正されてきています。ニュースで国会審議のやり取りの抜粋を聞いても、残念ながら野党の質問が僕には無責任で的外れなことばかりのように聞こえました。
 この本の著者は東大からエール大学へ研究室・教壇を移し、広く世界的なネットワークの中で普遍的な経済思想を深め、長くデフレに苦しむ日本経済に対しまた偏狭で独善的な日銀への問題の指摘や提言をし続けています。また僕もよく読んでいる経済評論家の上念司さんやエコノミストの中丸友一郎さんなども著者に師事しその薫陶を受けているようです。
 アベノミクスに関してその意味を正しく考えるためには最適な本だと想います。自ら「本書は国民への恩返し」と書かれているように、とても分かりやすい内容でぜひ一読をお薦めします!

※ 新聞によると、アベノミクスによる日本の経済政策を説明し理解を深めて貰う目的で、著者の浜田宏一さんが広いネットワークを通じて世界を回るということです。また帯にも書かれていますが、国際政策協調に関する業績でノーベル経済学賞に最も近い日本人の一人とも言われています。

 アメリカは日本経済の復活を知っている
 浜田宏一
 講談社

☆ デフレ・スパイラルと長年それを放置してきた日本銀行(BJ : Bank of Japan 公式にはBOJですが)をテーマに制作しました。インフレファイターと言われる日銀ですが、ある時にはデフレンジャー(Deflation+Ranger)という自覚も持って、広く国民のために機能して貰いたいと想います。右サイドナビのプロモーション(YouTube)でも、ぜひ一度ご試聴下さい!

 デフレンジャー BJ
 コバタイサオ : 歌詞
 LIP-FLY