5月23日(日)の午後にメイシアター中ホールで開催された、吹田市「春の演劇祭」22の鑑賞に行ってきました。千里山にあるMMT子供ミュージカルがオープニング・プログラムになっており、チケット(整理券)をMMT主宰者の三原満里さんから送って貰いました。
昨年の春の演劇祭は新型インフルエンザによる学級閉鎖など、騒動の真っ最中で1ヶ月ほど延期された記憶も新しいですが、僕も子供ミュージカルの『王子のバラ』の挿入歌の作曲をさせて貰っていたので、たくさんの方に来て頂けるのかと気を揉んだものです。今年はあいにく梅雨のような天気で広い中ホールにはかなり空席もありましたが、元気いっぱいのオープニング・ミュージカル『ドロシーの旅』(『オズの魔法使い』の1シーンがモチーフ)を楽しめました。
続いて朗読の会(朗読工房と朗読帖)の出し物が2題演じられ、先ず初めに三味線の相の手をバックに、吹田に縁のある大塩平八郎のエピソードが朗読工房大橋文江さんにより語られました。また『吹田、ビール町誕生物語り』は花むらてんさん脚本・演出で、3人の女性が水に恵まれた町吹田の歴史を興味深く掛け合いで語ります。明治時代に農村であった吹田の町に軽便鉄道のステイショ(駅)が作られ、それを契機にしてビール工場や多くの産業が興っていく様子が、大阪の世相や人情を写しながら面白く書かれていました。これは少し長くなりますがYouTubeに3分割(全27分)してアップさせて頂きます。
第2部には劇団吹田市民劇場おむすび座による演劇や、郷土サークル野火による太鼓と民舞がありましたが、残念ながら僕は用事があり第1部を見た後に帰りました。次の機会にはぜひ楽しませて貰いたいと思っています。
・西の魔女&ドビー ・ドロシー&ブリキ、ライオン、案山子 (拡大)
なかなかこうして広く知られることなく地味にやってまいりましたが、見ていただいてインターネットに流していただくとは…うれしいです。
またがんばります。吹田は妙に面白い、また近頃…といっても昭和の近年ですが、大きな変化もあり、興味深い街です。このごろは多くの皆さんがそれに関心をもっていろいろ語っていただいてます。それもとても、うれしいです。また見てください。わたしも楽しみに見せていただきます!
「知られることなく地味に‥‥」なんて、僕の周りの人達はほとんど知っていますよ! でも、てんさん以外の方達が語るのは初めて見せて頂きました。そんな形も脚本の作り手としては楽しいものでしょうね。
吹田は狭いようで広く、また歴史と新しさが交差して、時代を映す舞台としても、とても人間くさくて興味深い街なのですね。聴いていて何かありありと、人の営みや街の息づかいが想像できました。連作を期待しています!