続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

M『発見』

2011-05-05 06:54:07 | 美術ノート
 マグリットの『発見』
 何を発見したというのか、戸惑う。

 美しいけれど、少し垂れた乳房・・・経産婦・・・母なるものではないか。
 暗い背景、浮かび上がる女体・・・木目の謎。
 holzig〈木目)は、Horizont限界、範囲あるいは、hollisch怖ろしい、地獄を暗示し、『冥府の母』を具象化したのではないかと思う。
 半分は生身・・・生きていたときのままの感触を抱く作者の潜在意識。

『発見』とは、『わたくしの中に生きて在る母』への認識ではないか。

 そう、亡くなったのではない。生きているのだという発見。
 永遠の母は、亡くなってはいるけれど、生きてもいるという発見である。

そして、むしろ強調されているかに描かれた臀部、腹部・・・陰部。明らかなる出生、存在の源。
『わたくしの証明』でもある。

Re『武蔵野』280。

2011-05-05 06:36:56 | 国木田独歩
更にその特点を言えば、大都会の生活の名残と田舎の生活の余波とが此処で落合って、緩かにうずを巻いているようにも思われる。

 更特点言大都会生活名残田舎余波此処落合緩巻思

☆考えを匿/かくし、転〈物事が移り変わる)じて、精〈霊)が恰も冥〈死後の世界)を鼠/逃れたものを、伝える視野<思考、見解)である。
 将<武将)の括(たばねる)世<時代)は、頗〈公平でない)。
 死の諸(もろもろ)の絡(つながり)の郷〈土地)。
 還(一巡りして元にかえる)ように、換〈入れ替わる〉試みである。

『城』472。

2011-05-05 06:24:32 | カフカ覚書
「そのとおりですわ」と、彼女は言った。「これでもわたしは、〈橋屋〉という宿の家畜係の女中からはじめたんですもの」

 橋屋/Brucke・・・仲介、連絡。
 家畜係/Stallmagd→stelle Mage/立場、血族。
 はじめる/begonnen・・・企てる。

☆「これでもわたしは、仲介という番人<言葉)の宮<天空の)の、血族の立場から企てたんです。