ヴェルニー公園。

　春の公園は楽しい。
　海風と行き交う人と・・・楽しい語らい。

『風の又三郎』１８。

　宮沢賢治も国木田独歩もカフカも作品の構造、骨子は酷似している。内容描写目的の差異が世界をそれぞれ異なる景色にしているけれど。

　たとえば太陽について言えば、国木田独歩はそれとなく
「武蔵野には決して禿山はない。」（『武蔵野』より）
「知る顔も無ければ見覚えの禿頭もない」（『忘れえぬ人々』より）
と、書いている。
　禿頭は、つまり太陽の暗示に他ならない。

　もう一つの世界には太陽がない。そこへ現れた三郎（太陽の子）、眼のまっくろ（マクロ＝巨大）な子にみんなが驚愕するシーン。賢治の頭の中の構想にはマクロな世界観がある。

『城』５１４。

でも、そろそろあの連中にふさわしい家畜小屋に追いこんでやりますわ。

　家畜小屋/Stall→stahl(stehen)/存在している。

☆でも、今はあの光にふさわしい真の存在になるべきですわ。