続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

運命とは何か。

2011-06-20 07:05:55 | 日常
 風邪を引いたためか怠慢のためか・・・「ロゴスドン」の今回のテーマを忘れていたけれど、「運命」について。

 運命・・・予め決められていると錯覚しているものなのか、すでに決められた設定の上を行く日々の暮らし、生活、生き様なのか。
 過去と未来、そして現在。漠然とした予感・・・運命は自分を翻弄するものなのか、自分が運命を決定付けていくものなのか。

 運命という観念は、人にまつわりついて希望を後押ししたり、失望を肯定し諦念へと導いていく。
 運命という見えることのない正体を追求すべく考えを突き詰めていく。

 突き詰めようとしているこの現在進行形の動きそのものが運命による方向性なのだろうか。
 運命の向こうには見えない神(人力を超越した存在)が・・・。
 運命は現実性を帯びているけれど、非現実的だともいえる。

『風の又三郎』20。

2011-06-20 06:44:25 | 宮沢賢治
 すべて二重の風景・・・屈折率。
 これは、現世と来世の異空間の重複・・・その空気の密度の差異(屈折率)を暗示している。

『風の又三郎』はそのまま、風の又三郎でいいに決まっているけれど、もう一つ賢治が隠した主題が潜んでいる。どの作品においても。

 さわやかな九月一日の朝でした。

 九月・・・九は、句(言葉)のうえの一(uni→Univers/宇宙)/世界の眺(ながめ)でした。とも読める。
 言葉が暗躍し、他の世界へ導いていく・・・作品の世界が大きく膨らみ、究極永遠の真理、賢治の願いが浮かび上がるという構造。普遍の真理のための虚構である。

『城』516。

2011-06-20 06:29:32 | カフカ覚書
「クラムは、連中の騒ぎが聞こえないのですか」
「ええ、クラムは眠っていますもの」

 聞く/Hort・・・砦。
 眠る/schlaft・・・schlafen/永眠する。

☆「クラム(氏族)には、光の砦がないんですか」
 「ええ、クラム(氏族)は永眠していますもの」