大晦日に集まることが恒例化しつつある。
「土日祝祭日を休んで、有休なんてとる間がないよ。」と言っていた兄の方に、
「今年は?」と聞くと、「3日ほどね」という応え。
「40日ある有給が、あと少ししかない」とボヤく弟。
子供の入院、ケガ、風邪などでやむなく利用する有給。
未だ独身の兄、3人の子の父親である弟、どちらも心配だけど、それぞれの人生。
いい人生、華ある人生を自分自身で築いていってください。
※帰路、兄は映画「海賊と呼ばれた男」を観に行き、弟夫婦は子供を預けて映画「君の名は」を観に行った由。
『心のまなざし』
建屋、どう見てもバランスの悪い、物理的には成立不能な正しく心(精神的)の家である。
左右のバランスにも不都合があるが、上下に至っても存立することが不可能なほど奇妙な増築になっている。
あり得ない複合の形態は、心(精神界)には重力の法則が通用しないことを証明している。つまりは自由であり世界は解放されているということである。
屋根の赤(茶色)、煙突を模した所からの赤い炎は控えめな静かな情熱を感じる(地上からは確認できない)。
上部にぶら下がったような構造の部屋の窓が他所に比して大きいのはなぜだろう。(少なくとも遠近法には外れている)要するに法則に束縛されず自由気ままであり、しかも奇をてらわず、あたかも平常を装った外観を持つ眼差しは、他人にそれ(異様)と気づかれることはない。
後方に真理(白い球体)を常置させているが、地平線は微妙に右下がりになっている。必ずしも安定を約束されない危うい地平に建つ、今しも崩壊を予兆させるような建屋の様相、それがわたしの心のまなざしである。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)