チクチク縫っている、そのうちに何かした形らしいものができてくる。ハウスウエアー、若干へんてこだけど、自分が着るだけだけらどこからも文句は出ない。そういう仕上がりデス。
ちなみに使用した生地はバーゲンで購入した半端な切れ端。他にエプロン一枚も作ったけど。まだベージュと茶の生地が残っている。なんといっても全部で660円格安生地。不器用なわたしにぴったりのチープさ。
《まぁ、いいか》ずっとこの気分で、お気楽に暮らしている。
『選集』
山頂に巨大なリンゴ?
リンゴと葉、そして走る馬が一体化している不条理。
馬だけを見れば天を飛翔するイメージであり、リンゴだけを見れば単にリンゴをアップし、葉もオーバーに肥大化させているに過ぎないと思える。
しかしその合体となるとその譲歩は霧消する。
『選集』というマグリットの思惑の結集…知恵の実としての象徴であるリンゴ(果実)の巨大とも思える存在感は、肥大化した葉(虚偽)と、空飛ぶ馬という重力の解放を結びつけている。
山々は青紫色、空は淡い紫色と黄色を交えた雲が水平に広がり、青空と思える領域がくすんだ緑色であるという奇妙な背景は、まさしく想像空間(在りえない光景)である。
決して有り得ない観念化されたイメージを覆す異空間の提示であり、「これはパイプではない」と言ったマグリットの主張を要約したものだと解釈する。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)
二人は戸を押して、なかへ入りました。そこはすぐ廊下になってゐました。その硝子戸の裏側には、金文字でかうなつてゐました。
☆字に忍ばせる図りごとの応(こたえ)は新しい。
弄(思いのままにする)化(形、性質を変えて別のものになる)章(文章)の詞(ことば)を吐く。
理(物事の筋道)を測(おしはかり)、魂(精神)を聞く事である。
母の好きな場所は、ソファの隅っこでした。あのソファも、もうとっくにわたしたちのものでなくなってしまいましたわ。いまでは、ブルーンスヴィックの家の広い家に置かれています。
☆向かった先は、先祖の闘志たちの抜け穴でした。とっくにわたしたちのものではありません。ブルーンスヴィックは偉大な支持者です。