続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

ありがとう。

2017-01-18 07:20:37 | 日常

 数軒先、少ししか離れていないけれど、なかなか会えない。冬場はとくにそうかもしれない。

 と思っていたら玄関を出るなり、ばったり。Kさんが通りがかった。(ああ!!)
「元気だった?」
「あんたも元気だった? わたしはあんたを見かけるけど、遠くからだから駆け寄るわけにもいかないからね。だってもう96才だもの、走れないよ」という。

 わたしはKさんが元気かどうか、いつも気にして、フェンスにマットが掛けてあったりすれば、彼女の仕事だからKさんはお元気なのだと安心している。

 でも、Kさんの方も、わたしを心配して見ていてくれるなんて本当に光栄だわ。(ありがとう)

「暇だからさ、コンビニへ行ってお菓子と仏さんの花を買ってきたよ」と言いながら、お菓子の封を切り、わたしにチョコレート菓子やアンパンを下さった。もちろん「いいよ、いいよ」と遠慮しているけど「一人じゃ食べきれないから」と言って無理に手渡してくれる。
「この頃は、足が弱くって」というので
「わたしなんかとっくに足が弱くてよろよろ歩いているよ」と言ったら、
「気をつけておくれよ」と気遣ってくれた。

 わたし自身、高齢。でも更に高齢のKさんに励まされるなんて光栄の至り。(ありがとう)


マグリット『禁じられた世界』

2017-01-18 06:47:38 | 美術ノート

 『禁じられた世界』

 美しい裸婦が美しいソファに横になり、手には薔薇を、もう一方は頬杖をついている。彼女の足は魚の尾ひれと化している。
 青いバック、サンゴ(海草)が見えるということは海の底である。

 禁じられた世界…目は閉じ口をつぐみ、耳をふさいでいる。そして、閉じた足は性愛を可能にしない。
 妙齢の身体は機能することなく停まったままである。薔薇の象徴する美をもっているが、世界そのものが異質であり、現世の相(空気)とは相いれないエリアである。

 機能の回復は望めない、この質を違えた世界からの脱出は望めない。絶対という修飾をかけてもいい『禁じられた世界』なのである。
 そして又の名を『霊界=死』ともいう。


(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)


『城』2530。

2017-01-18 06:05:41 | カフカ覚書

わたしたちは、どこへ行っても昔どおりのあたたかい親切心を見るいだしたことでしょう。わたしどもが事件を完全に忘れ去れないでいても、みなさんは、それを理解し、わたしたちがすっかり忘れてしまうように助けてくださったことでしょう。


☆わたしたちは常に昔からの親切心を見出すでしょう。わたしたち自身、事件を完全に忘れないでいても、分別をもって忘れるように、十分わたしたちを助けてくれたことでしょう。