続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

デュシャン『お尋ね者/賞金2.000ドル』

2017-07-05 07:24:11 | 美術ノート

 『お尋ね者/賞金2.000ドル』

 デュシャン自身が自身の顔写真を出し、またの名をローズ・セラヴィと名乗って「逮捕せよ」と言っている。

「わたしを捕まえて!」って何?
 このポスターを制作した時点で《わたくしはいない=不在》の人になる。不特定多数(全世界)に向けて「わたしを捕らえよ」と声をあげている。

 まさに《存在しているが非存在としてのわたし》、つまり《二重のわたし》を仮想している。
 一般的にはジョークとしての感想を抱かせるが、「本当のわたしが見えるか?」という問いであり、「本当のわたしを捕らえて見よ」という謎かけである。


(写真は『DUCHAMP』TASCHENより)


紙芝居は楽しい。

2017-07-05 06:59:45 | 日常

 思いがけず、近所の少女たちが関心を示してくれた紙芝居。
 二三日前から、自分たちも読んでみたい「読ませてください」との申し出を大いに喜んで受諾。

「全部ひらがななんだねぇ、でも昔の言葉とかがむずかしいよ」などと言いながらも『水のたね』や『けんじゅうこうえんりん』など次々読破、しかも楽し気に…わたしもお客さんになって楽しく聞いている。

「お前いつまで続けるんだ」と、夫。
(いつまでだって続けるよ。老々介護の人、お孫さんの面倒に明け暮れている人、みんな大変な思いをしていることを考えたら何でもないし、わたしも楽しく刺激を受けている。
 素晴らしい子たちの未来に向けての一助になるなんてこんな光栄なことはない)
「うん、ずっと」とだけ答えた。


 紙芝居の先生方の教え「紙芝居のボランティア活動は、交通費も自前、手弁当が基本です」
 家の中でやるなんて超ラクチン。


『城』2686。

2017-07-05 06:39:52 | カフカ覚書

権利も義務もありません。とりわけ具合がわるいのは、義務がないことです。しかし、どんな場合dも近くにいるのですから、ひとつだけ利点があるのです。つまり、チャンスを見つけて、それを利用できるということです。


☆その人たちは正当ではなく義務でもありません。小舟の義務には悪意があります。しかし、人びとは死の近くにおり、有利なチャンスを察知し利用します。