『女盗賊』
女と限定しているが立ち姿は男の要因が色濃い。(オサガメを思わせなくもない)
腰・陰部にかかる金属製のものは何だろう。貞操帯?であれば、性行為の禁止、生殖からの解放を意味するかもしれない。
黒装束の正体は不明であるが、手だけが見えている。右手は女、左手は男のようである。
『女盗賊』と称しているが、両性具有であり、性からの解放を感じる。
性から解放された世界と言えば《冥界》しかない。
盗賊の後ろ両手で抑えている(守っている)のは、木の箱(棺)ではないか。淡いピンクと薄グリーンの箱が添えられているが、彩色はどちらも女性を思わせる。
棺(亡骸を納めた箱)を冥府に運ぶ『女盗賊』、女盗賊とは、『優しい運び人』であり、《手荒でなく、しかし力強く、そして優しく冥府に連れて行ってほしい》という現世の願望を込めた幻の仲介人(キューピット)である。
(マグリットの亡母への想いだと思う)
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)
山男はおもはず指をくはえて立ちました。するとちやうどそこを、大きな荷物をしよつた、汚い浅黄服の支那人が、きよろきよろあたりを見まはしながら、通りかゝつて、いきなり山男の肩をたゝいて言いました。
☆太陽の談(話)は詞(言葉)の律である。
他意は化(形、性質を変えて別のものになる)の仏の和(争いを納める)が潜んでいる。
講(話)は複(二つ)を試みている。
汝(あなた自身)を尋(問いただす)と現れる。
二つを、太陽の談(話)は兼ねて現れる。
もっとも、従僕たちの話は、どこまで信用できるでしょうか。それは、とても確認のしょうがありませんでした。ただ、信用できる点が非常にすくないということだけは明白でした。
☆確かめることは不可能です。明らかにすることはきわめて難しいことでした。たとえば何もない傷痕に出会うことは決してないからです。