続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『堀文子展』

2017-12-25 07:24:53 | 漫画

 優しく丁寧、そして鋭敏。大きな妖気を孕んだ風を感じた『堀文子展』
 西澤晴美先生、丁寧な解説ありがとうございました。

 ステキなあの薄緑、ネットで調べたら《孔雀石を微細に砕いたもの》ということらしい。宝石の輝きが作品の中で更に飛躍した雰囲気を醸し出している、そんな気がする。


若林奮『「所有・雰囲気・振動ー森のはずれ」のための模型 no.3』

2017-12-25 07:02:36 | カフカ覚書

 「所有・雰囲気・振動ー森のはずれ」のための模型 no.3」

「森のはずれ」(へり)に至る、自分の眼差しと視線の限界にある空間の揺れを見えるものに質的変換している。
 こうかもしれないが、そうでないかもしれない。限定は常に微妙に異なる。風が吹いても車が横切っても雨によって遮られても、この形は変移をきたす。
 樹林、樹林の中の不明、それを圧すもの、要するに存在の不確定への凝視である。

 この地平にある変遷を重ねた神秘の歴史と人智との共存。
 この作品(連作)を感じていると、「在る(存在)とは何か」を問う執拗な眼差しに出会うのである。


(写真は横須賀美術館『若林奮VALLEYS』より)


『どんぐりと山猫』(了)。

2017-12-25 06:50:54 | 宮沢賢治

 それからあと、山ねこ拝といふはがきは、もうきませんでした。やつぱり、出頭すべしと書いてもいゝと言へばよかつたと、一郎はときどき思ふのです。


☆太陽を拝み、推しはかる等(平等)、粋(混じりけのない、質の良い)等(平等)は、諸(もろもろ)の源である。
 逸(隠れた)糧(物事を養い育て支えるのに必要なもの)は、旨(志し/考え)である。


『城』2852。

2017-12-25 06:28:56 | カフカ覚書

それにもかかわらずだ、おれがフリーダにちょっと言葉をかけるだけで、きみがフリーダをたらしこむのに使った嘘八百なんか、もののみごとにたたきつぶすことができるんだぜ」


☆フリーダはわたしに短い言葉で判決を下した。噓を知っているが、あなたは、あなたが先祖を受け止めることも、また断ち切ることも知っている。そしてフリーダ(平和)を偽ることを防ぐことも可能である。