Run and Rest
ランとレスト、走ることと停止(休息)・・・要するに不連続な時間である。自分の存在が谷底にあるという感覚、落下の失意と飛翔への憧憬。
大いなる天空には限りなく開かれているが、自分の立地点は持続する細い通路に限定されている。阻む壁は不明な領域を隠蔽している。
与えられた道は通過や持続を由とするが、必ずしも地平を見渡し、その自由を所有できるものではない。不明さは虚無かも知れないし、自分を脅かす実在かもしれない。
ここに見る両脇(左右)の勾配は静かなる攻撃にも見える。天(世界)に向かい開かれているが、収縮を余儀なくされるような閉塞でもある。
精神的な時空を物量に置換した景は、脅威を孕んだ日常である。
(写真は横須賀美術館『若林奮VALLEYS』より)
日は今日は小さな天の銀板で
雲がその面を
どんどん侵しかけている
吹雪も光りだしたので
太市は毛布の赤いズボンをはいた
☆化(教え導く)経(常)の実は照(あまねく光が当たる=平等)である。
展(広く見渡し)吟(声に出してうたい)判(可否を定める)
説(話)は綿(細く長く続き)深い。
推しはかる説(話)は恒(一定で変わらない)
他意の詞(言葉)は、亡(死)の風(様子)の釈(意味を解き明かす)。
「だが、だからと言って痛くなかったわけではあるまい。もしかすると、おれは、今後もこんなふうにして、きみにたいするおれの恐怖心とやらをしょっちゅう見せつけてやれるかもしれないんだぞ。
☆それゆえ、少々痛かっただろう。もしかすると、わたしは今後この方法で君に対するわたしの畏敬の念を、しばしば見せるかもしれない。