続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)わが美服。

2022-04-07 07:29:45 | 飯島晴子

   わが美服草葉の音のよせくる

 わが美服(我美服)はガ・ビ・フクと読んで、蛾、眉、腹。
 草葉はソウ・ヨウと読んで、総、様。
 音のよせくる(音寄来)はオン・キ・ライと読んで、隠、き、らい。
☆蛾眉(美人)の腹(心の中)総ての様(有様)を隠している、きらい(嫌い)である。

 わが美服(我美服)はガ・ビ・フクと読んで、雅、美、服。
 草葉はソウ・ヨウと読んで、装、様。
 音のよせくる(音寄来)はイン・キ・ライと読んで、韻、企、礼。
☆雅(みやびな)美しい服で装う様、韻(風流な)企(計画)に礼(感謝の意を表す)。

 わが美服(我美服)はガ・ビ・フクと読んで、芽、備、複。
 草葉はソウ・ヨウと読んで、総、用。
 音のよせくる(音寄来)はオン・キ・ライと読んで、温、記、磊。
☆芽(きざし)は備(あらかじめ用意して)複(重ねている)。
 総て用(必要とすること)は温(よみがえらせる)記であり、磊(小さなことにはこだわらない)。

 わが美服(我美服)はガ・ビ・フクと読んで、我、弥、伏。
 草葉はソウ・ヨウと読んで、操、要。
 音のよせくる(音寄来)はオン・キ・ライと読んで、穏、規、頼。
☆我(わたくし)は弥(すみずみまで)伏(隠して)操(上手くさばく)。
 要(かなめ)は穏(かくす)規(決り)を頼りにしている。


松村正直(私的解釈)それ以上。

2022-04-07 06:59:21 | 松村正直

 それ以上言わない人とそれ以上聞かない僕に静かに雪は

 それ以上言わない・・・話は尽きているかもしれないし、核心は秘めたままということかもしれない。
 それ以上聞かない僕・・・話を追及したいかもしれないし、以心伝心、承知しているのかもしれないし、聞けないのかもしれない。

 要するに会話はそこで終了し、沈黙の空気感が二人の間に流れたということである。話の内容は判らないが、《濃密な無》を感じさせる空白である。

 過去の残酷な痛手の告白かもしれない。それ以上言えず、それ以上聞くに堪えない予感だったかもしれない。あるいは恋人同士の愛の告白、決定的な言葉を言い出しかねた幸福な余韻だったかもしれない。あるいは・・・別れの・・・。

 空白には総てを当てはめることが可能である。
 見えない、伝わらない虚無の豊かさは、語ることと聞くことの間を膨張させも収縮させもする魔の時間である。

 静かに雪は・・・二人の間をあたかも遮るような雪は、物語のような景色に変えてゆき、一枚の絵を見るようである。