続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

大森静佳(私的解釈)梅林を。

2022-04-23 10:42:45 | 大森静佳

 梅林を駆ければおまえ戦火とは濡れているあの日のことですか

 梅林を駆ければおまえ戦火とは濡れているあの日のことですか(梅林駆前戦火濡日事)はバイ・リン・ク・ゼン・セン・カ・ジュ・キョ・ジツ・ジと読んで、倍、輪、句、然、宣、歌、需、拠、昵、字。
☆倍(同じ数を二度、または何度か加える)輪(順番に回る)句(言葉)の然(状態)があると宣(知らせる)歌がある。
 需(必要な)拠(より所)は昵(慣れ親しむ)字にある。

 梅林を駆ければおまえ戦火とは濡れているあの日のことですか(梅林駆前戦火濡日事)はバイ・リン・ク・ゼン・セン・カ・ジュ・キョ・ジツ・ジと読んで、媒、倫、倶、膳、加、挙、昵、事。
☆媒(なかだち)の倫(仲間)と倶(ともに)膳(料理)の加(仲間に入る)、挙(すべて)昵(近づく、慣れ親しむ)事である。

 梅林を駆ければおまえ戦火とは濡れているあの日のことですか(梅林駆前戦火濡日事)はバイ・リン・ク・ゼン・セン・カ・ジュ・キョ・ジツ・ジと読んで、賠、吝、苦、漸、潜、苛、呪、拒、実、自。
☆賠(償う)悋(やきもち)は苦しい。
 漸(ようやく)潜(心を落ち着かせ)苛(惨い)呪(のろい)を拒(拒む)実(まこと)の自(わたくし)になった。

 梅林を駆ければ(梅林駆)はバイ・リン・クと読んで、賠、林、苦。
 戦火はセン・カと読んで、戦禍。
☆賠(欠損を補う)林(集まり)の苦(苦境)、あなた戦禍とは泣いているあの日のことですか。


M『旅の想い出』

2022-04-23 07:33:32 | 美術ノート

   『旅の想い出』

 旅とは何だろう、地球、人が生きた時代を旅と呼んでいるのではないか。

 不明なほど遠い未来、すでに想い出は石化している。
 石に残る歴史の存在証明。人の心(精神)の総まとめの一幕がここに在る。

 本を脇に抱え人智を表す着衣の人間。共同社会における経済の循環、組織の中の順列、強きものであるライオン、テーブルの上の果実、ロウソクの仄かな灯り、壁に掲げられた塔の廃屋、終末である。

 すべては宇宙時間の中の旅に過ぎなかったのだろうか。地球という岩石に刻まれた幻、石化は幻想に過ぎない。
 わたくし(マグリット)の答え(総決算)も、笑止、狭い陋屋に閉じ込められた一枚のスケッチと化している。存在の重みは、単に石に刻まれた元素が証明しうるとして、旅は移動であり、留まらぬゆえに旅なのである。

 写真は『マグリット』展・図録より


『飯島晴子』(私的解釈)うしろから。

2022-04-23 07:08:20 | 飯島晴子

   うしろからいぼたのむしと教へらる

 うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、午、睡、老、酎、況。
☆午睡(昼寝)の老(老人)酎(酒を飲んだ)況(様子)である。

 うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、語、推、漏、衷、供。
☆語を推しはかると漏れる。衷(心のなか)を供(述べている)。

 うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、更、炊、労、厨、協。
☆更(新しくした)炊(煮炊きをし)労(力を尽くして働く)厨(台所)、協(調子がまとまる、叶う)。

 うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、恒、遂、労、知友、強。
☆恒に遂(物事をやりとげ)を労(力を尽くして働く)知友は強い(勢いがある、力がある)。


大森静佳(私的解釈)おまえはまだ。

2022-04-23 06:01:08 | 大森静佳

 おまえはまだ手紙を知らぬ切手のよう街の灯りに頬をさらして

 おまえは、相手を掌握しているような物言いである。
 まだ・・・は現時点から先の未来を指す。
 手紙を知らぬ切手のよう=おまえ。もちろん切手が手紙を知る由もないが、手紙に出会わない前ということか。
 手紙には通達すべき内実があるが、切手は郵送のためのツールであって存在理由は希薄である。手渡しであれば不要でさえある。

 街の灯りに頬をさらして…人工の光り、即ち社会の騒めきであり、おまえは衆目を集めてはいるが晒されているに過ぎず、本当の内なる輝きではないのではないか。あの孤立した切手の不明な用途のように。
 闇の中にいるおまえ、おまえはわたくしである。まだ…この不確定な関係性の闇を脱することは出来ないが、まだ、未来の時間がある事を信じ、未来と対峙している。