続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

M『青春の泉』

2022-04-11 07:24:36 | 美術ノート

   『青春の泉』

 ROSEAU(葦)という文字が刻まれた鳩(あるいは鷲)が、あたかも羽を広げた形の石碑、馬の鈴(口伝、伝説、噂etc)、樹に見える一葉(葉脈は土中にあるはずの根である)の三体が壮観と言える大きさで聳えている。
 地平線(水平線)をはるかに見て手前には石ころ(岩石)が転がっている。そらは異様に赤く、朝夕の判定は難しい。(にもかかわらず、太陽が真上にあるような影である)

 全く条理を外した景は何を示唆しているのだろう。青春の泉、考える葦・・・人間の活躍した時代の名残り、春に例えられる短くも美しく燃えた期間(時)があったという記念すべき宇宙の光彩を岩石(地球)に刻み遺した《葦=叡智=人間》の文字。

 人類が生きた細やかな足跡、一縷の希望的観測。笑止、未来永劫かもしれない宇宙の記念碑である。

 写真は『マグリット』展・図録より


『飯島晴子』(私的解釈)筍を。

2022-04-11 06:58:31 | 飯島晴子

   筍をゆがく焔の快楽かな

 筍をゆがく(筍湯掻)はジュン・トウ・ソウと読んで、順、当、操。
 焔の快楽はエン・カイ・ラクと読んで、演、改、絡。
☆順当(順序や道理にかなって正しいさま)に操(あやつり)演べ、改める絡(筋道)がある。

 筍をゆがく(筍湯掻)はジュン・トウ・ソウと読んで、準、統、総。
 焔の快楽はエン・カイ・ラクと読んで、掩、廻、落。
☆準(用意し)統(一すじにまとめる)総て掩(隠して)廻る絡(筋道)がある。

 筍をゆがく(筍湯掻)はシュン・トウ・ソウと読んで、竣、塔、層。
 焔の快楽はエン・カイ・ラクと読んで、延、皆、落。
☆竣(出来上がる)塔の層(幾重にも重なる)が延(のびて)皆(すべて)落(収まりが付く)。

 筍をゆがく(筍湯掻)はシュン・トウ・ソウと読んで、春、闘、争。
 焔の快楽はエン・カイ・ガクと読んで、厭、皆、額。
☆春闘の争い、厭になる。
 皆(すべて)額(金銭の多寡・金額)である。

※筍をゆがくことを宴(たのしむ)のは快楽である。


吉川宏志(私的解釈)アビカンス。

2022-04-11 06:21:22 | 吉川宏志

 アビカンス、アビカンスと母は呟けり検索すれば石連花のこと

 母は呟けりはボ・ゲンと読んで、模、厳。
 検索はケン・サクと読んで、見、朔。
 石連花のこと(石連花事)はセキ・レン・カ・カ・ジと読んで、晰、連、果、加。
☆模(ありさま)は厳(おごそか)に見える。
 朔(月と太陽が同一方向にある状態)は晰(はっきりしている)。
 連(並べてつなげる)と、果(予想した通り)加(その上に重なる)事(出来事)である。

 母は呟けりはボ・ゲンと読んで、募、言。
 検索はケン・サクと読んで、顕、策。
 石連花のこと(石連花事)はシャク・レン・カ・ジと読んで、釈、歌、辞。
☆募(広く求めて)言(言葉)を顕(明らかにする)策(企て)がある。
 釈(意味を解き明かし)連ねる歌の辞(言葉)がある。

 母は呟けりはボ・ゲンと読んで、暮、限。
 検索はケン・サクと読んで、見、昨。
 石連花のこと(石連花事)はセキ・レン・カ・ジと読んで、夕、連、嘉、時。
☆暮(日ぐれ)の限(境目)を見る。
 昨(きのう)の夕、連(仲間)と嘉(よいと認めてほめる)時(時刻)があった。

※石連花事(アビカンス)は、石と見まがうような地味な多肉植物。雨風嵐、暑さにも寒さにも強く鉢植えすると、ずっとそこに在るような《気づかれもせず》という感じの植物である。