続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』832。

2012-05-25 05:46:36 | カフカ覚書
あけるやいなや、薪をたばねるようにまるくたばねた大きな書類の束がふたつころがり出て来て、夫人はあわてて横へとびのいた。

 大きな/gross・・・権力。
 書類の束/Aktbundel→Acht band/追放、束縛。
 ふたつ/zwei→zwang/強制、拘束。
 夫人/Frau→Frei/自由。

☆あきらかに轟く強制の権力の追放、束縛、いずれかの明白な拘束の義務を負わせ、束縛するようになっていた。自由は恐怖で脇へ跳んでしまった。

刻々と・・・。

2012-05-24 06:09:57 | 日常
 昨日購入したキャベツは、硬くて食べるというより戦っているという気分だった。ついこの前まで春キャベツの美味しさ軟らかさに満足していたイメージは霧消。

 刻々と日は過ぎている。

 このパソコンに向かう時にはストーブを点け、ひざ掛けを着用していたのに、今朝はひざ掛けが邪魔になって、脇に除けてしまった。春を実感したのも束の間、時は初夏に向かい、木々の緑は萌えている。

「黒く見える木の葉は常緑樹、黄緑色の葉は落葉樹です」馬堀教育植物園で見あげた木々の説明。下草の移ろい・・・時は待たない。

 確かに・・・眼鏡をかけて鏡に映る自分を見るとあきらかに老女である。自然の移ろいに思わず苦笑いしながらも、生命の炎はまだ燃え尽きていないことをしっかり自覚して、今日為すべきことを粛々と続行していくつもり。

 時の沈黙に応戦している。

『風の又三郎』329。

2012-05-24 06:03:04 | 宮沢賢治
みんなはわれ勝に岸からまっさかさまに水にとび込んで青白いらっこのやうな形をして底へ潜ってその石をとらうとしました。

☆衝(重要なところ)を含み、遂/なしとげている。
 個(ひとつひとつ)の星は吐く(言う)。
 経(常に変わらない)定めは、千(たくさん)の釈(許し)である。

『城』831。

2012-05-24 05:52:09 | カフカ覚書
 夫人は、すぐさま戸棚をあけた。Kと村長は、それをながめていた。戸棚のなかは、書類がいっぱいつまっていた。

 夫人/Frau→Frei/自由。
 すぐに/gleich・・・同じ、等しい。Glrichteit/平等。
 戸棚/Schrank→Schlag/打撃(ショック)
 書類/Papieren・・・想像上の。

☆自由の解放、平等の衝撃、Kと(死への)入門はそれを見つめていた。想像上の打撃(ショック)はいっぱいつまっていた。

体調不良。

2012-05-23 06:17:31 | 日常
 何となくだるいと思っているうちに、眼精疲労・・・物を見ることが辛くなり、昨夜のスカイツリー点灯を待つ頃はピークに達し、TVさえも直視できない状況になり横になってしまった。

(こんな風に徐々に具合が悪くなり死んでいくんだな・・・自然の摂理)

 何もかも切り上げて早く死んでしまいたいな、とふと思う。生きていく意味や喜びは霧消し、この重い物体だけが苦しい息をしているという感じ。マイナス思考の極致・・・。


 そうだ、今日はおやつを食べていないまま夕食を迎えようとしている。何か脳に甘いものが不足しているのかもしれない・・・という単純な考えに辿りつき、甘いものを物色。(これでもいいか)と、干し葡萄の袋をあけ、口いっぱい頬張ったけど時遅く、回復の傾向はゼロ。
 結局鎮痛剤(バファリン)を一粒服用。よもや食べる事は出来ないと思った夕食をぺろりと平らげ就寝。


 今朝は普通に目が覚めた。
 何が原因だったのか分からない。ただ、わたしの場合、空腹は身体に悪いかもしれない。

『風の又三郎』328。

2012-05-23 06:08:56 | 宮沢賢治
「さあ落とすぞ、一二三.」と云日ながら、その白い石をどぶーんと淵へ落としました。

☆楽(心身ともに安らかで快いこと)であり、逸/俗から抜け出し、普く太陽になる運(めぐりあわせ)を吐く(言う)。
 釈(意味を解き明かす)を掩/覆い隠した絡(すじみち)である。

『城』830。

2012-05-23 05:59:49 | カフカ覚書
それから、Kにむかって説明をした。「この訓令は、わたしが村長になった初期のものでしてね。あのころは、なんでも保存しておいたものですよ」

 初期/erstten→Arrest/拘留。
 あのころは/damals→da Mals/痕(傷痕)。

☆「すなわち・・・」Kにむかって伝説を説明した。(悲しみなどが)襲う拘留の時代を思うと、そのときの痕(傷痕)はすべて長く続いている。

何を今さら・・・。

2012-05-22 06:18:53 | 日常
 多くの地域で金冠日蝕を確認、観察されたのに、わたしの居住地では厚く覆った雲が邪魔をして残念な結果になってしまった。

 待望の7時半前後はまるで曇っていたのにその後、薄日が差し、青空が・・・(でも、遅いわ)

「何を今さら・・・晴れたって」という不甲斐ない気持ち。


 はたと思い出したことがある!それはわたしが三十才も大分過ぎたころ母に
「勉強してみようかと思っている」とぽっつり告げたとき、母はわたしを嘲笑し、
「何を今さら・・・」と言ったことを。


 それはそうだ、少しは期待していたかもしれない娘は、勉強とは無縁の成長。すでに二人の子持ち、働きながら親の介護に明け暮れている三十過ぎの疲れたおばさんの戯言。
(お前、忙しすぎて頭がおかしくなったんじゃないの・・・可哀想に)

(第一勉強するなら、それなりの適期というものがあるだろう。将来もない勉強なんて)


 母が哂ったのも無理はない。結局それきりになった勉強への意欲。

 でも、わたしは母として言いたい。息子たちよ、勉強に遅すぎるという事ない。何時もいつまでも学ぶ姿勢を忘れないで!

『風の又三郎』327。

2012-05-22 06:11:14 | 宮沢賢治
「するする」こどもらがみんな叫びました。
 おれそれでぁあの木の上から落すがらな。と一郎は云ひながら崖の中ごろから出てゐるさいかちの木へするする昇って行きました。そして

☆経(常に変わらない)鬼(亡霊)の精(魂)絡/おさまりがつく宇宙の運(めぐりあわせ)。
 我意を注/書き記す。
 推しはかる鬼(死者の魂)の象(すがた)の講(話)である。

『城』829。

2012-05-22 05:57:20 | カフカ覚書
「そこの戸棚のなかをさがしてくれないかね。たぶん、訓令が見つかるはずだから」

 戸棚/Schrank→Schlag/打撃(ショック)。
 そこの/dort・・・来世で。
 なか(後ろ)nach→Nacht/死。
 訓令/Erlass→Erlosen/救済する、あがなう。

☆「あの世での死の打撃(ショック)を見てください。たぶん、救済が見つかるはずだから」