相模太夫の旅録=Tabi Log

☆ 旅は一枚の写真から始まる!!
☆ 旅先での四季彩々一期一会の被写体を瞬撮!!

熊本山鹿の「八千代座」

2013-09-06 20:24:22 | 建造物
出湯と灯篭祭で知られる熊本山鹿市、白壁の商家が建ち並ぶ豊前街に溶け込むように明治43年(1910)に建築された「八千代座」という江戸時代伝統的な芝居小屋がある。和風建築の粋と洋風建築の長所を取り入られ、江戸時代の伝統を受け継ぎ芝居小屋の様々な仕掛け例えば「廻り舞台」、「奈落」、「スッポン」、「ます席」など当初の姿を残している。収容能力は650人と小規模だが昭和63年国指定重要文化財となった。天井には色とりどりの広告とシャンデリア、そして磨き上げられた板敷きに上がり木戸口を潜るともはや一挙に時代が遡る。ここにも町の人々の熱い想いによって紡がれ続けてきた歴史があった。あの坂東玉三郎も平成3年ここで舞踊公演をしているが、その時の入場料はなんと2万円だという話である。何の芸も持ち合わせていない相模太夫だが旅芸人にという言葉には憧れを感じる。(1111)




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