川崎市多摩区枡形生田緑地内に急速に消滅しつつある古民家を永久保存を目的に昭和42年に開園した古民家の野外博物館「川崎市立日本民家園」はある。東日本の代表的な民家、水車小屋、船頭小屋、高倉、歌舞伎舞台など25件の建物を展示している。この25件全てが国・県・市の文化財指定を受け、民家に関する民俗資料も収蔵する日本を代表する古民家の野外博物館の一つである。園内の丁度真ん中に大きな民家園唯一の白川郷の合掌造民家「山下家住宅」(神奈川県指定重要文化財)がある。この住宅は岐阜県大野郡白川村長瀬の所在の農家で典型的な白川系の合掌造り、切妻造、一重三階、茅葺で19世紀前期建築である。1階にはそば処の「白川郷」がある。(1805)
神奈川県小田原市久野に「花と緑の生活文化の創造」をテーマとした「豊かなライフスタイルを築く"楽しい花園"づくり」を目指して平成7年に開園した公園「小田原フラワーガーデン」はある。当園のメイン施設は熱帯植物を展示の「トロピカルドーム温室」、公園面積の約半分を占める「渓流の梅園」、他にもアルカディア広場周囲に広がる「バラ園」の傍に「アリウム・グローブマスター」(大きいネギ坊主)、渓流沿いから池周囲に広がる「ハナショウブ」と「睡蓮」、「ハーブ園」の一角には実をつけ始めた「ブルーベリー」そして赤い「ブラシノキ」、「サボテン温室」では「サボテンの花」と「ハイビスカス」、正門右側クロッカスの丘フェンス沿いに「あじさい」がガーデンを美しく彩っている。(1805)
相模原市緑区下九沢に植物園のようなと表現されている「相模原北公園」はある。6/19と6/10に開催が予定されている「アジサイ・ローズフェア 2018」。主役の「アジサイ」は咲き始め、「バラ」は今年開花が早く今月の初旬に見ごろを迎えそろそろ終焉に近づいている。「バラ園」から「アジサイ園」へ移動する間の「水辺の広場」の一角に小規模な「菖蒲田」がある。この菖蒲田には約4,000株とさほど多くないが、緑の剣状の葉にしなやかな花をつけた色とりどりの「ハナショウブ」が咲き始めている。今、当園は花の女王といわれる「バラ」と七変化の花と言われる「アジサイ」と錦絵の世界を繰り広げる「ハナショウブ」と3種類の花を同時に観賞・堪能できる贅沢なエリアの一つである。(1805)
小田原市久野に曹洞宗小田原三山の一つに数えられる古刹「阿育王山総世寺」はある。開山は安叟宗楞禅師、開基は禅師の甥で小田原城主「大森信濃守氏頼」である。創建は室町時代中期の嘉吉元年(1441)。本尊は釈迦牟尼。小田原戦役の際、陣を張った羽柴秀次が寄付した「つり鐘」が保存されていることや、明応2年(1493)相模の豪族三浦道寸義同が義父時高と家督相続について争った時この総世寺に一時身を隠したことなど歴史的な事件が起こっている。小田原フラワーガーデンより西方に進み足柄街道に入る前に「寺号標」(山門)が構えられている。参道を進むと「総門」がある。境内へ入ると正面に大きいコンクリート造り入り母屋造りの「本堂」(以前は茅葺であった)がある。本堂右に庫裏、総門寄りにイト杉の大木と「カヤの木」(小田原市の天然記念物指定)が聳え静寂な寺域となっている。(1805)
相模原市中央区横山の横山丘陵に連なる総合運動公園「横山公園」はある。面積は13.5haに運動公園らしく「野球場」、「テニス場」が12面、「プール」「人工芝グラウンド」など備えている。テニスコートの上の小高い丘には「展望広場」(築山)があり、頂上に四阿や芭蕉の句碑等があり大山や丹沢連峰が展望できる見晴らしのよさである。運動公園で花壇らしきものはないがウメやサクラ、サツキ、アジサイ、サルスベリなどの花木が球場周り、フェンス沿い、駐車・駐輪場、遊歩道で見ることができる。特に公園の県道立川線沿いに植栽されている桜(ソメイヨシノ)の季節になると多くの花見客で賑わう公園である。今、少しずつ咲きだした「アジサイ」を撮りおさめてみた。近くには地域の伝承「てるて姫」縁の横山丘陵緑地もある。(1805)