相模原市南区下溝に市民のオアシス、四季の花が絶えない「県立相模原公園」はある。西側のクスノキゲート前のコンテナ花壇に和名では「ヒメキンギョソウ」(姫金魚草)と呼ばれている「リナリア」(ギリシア語のlinon(亜麻という植物)が可愛らしいカラフルな花をつけ咲き始めている。リナリアはオオバコ科 / ウンラン属(リナリア属)である。リナリアとして園芸的に親しまれるのは一年草のヒメキンギョソウと宿根性のリナリアでパステルカラーの花色とすらりとした花穂の風に揺れる姿が見ていても優しい。キンギョソウよりも華奢な草姿だがワイルドフラワーのミックス種子をまくとリナリアが一番よく出るくらい丈夫である。10月にタネをまいたそうで今年の暖冬で早く開花したようである。草丈/樹高は30㎝くらい、開花期は3月中旬~7月上旬ということ。花色は豊富で赤、白、ピンク、黄、紫、複色と豊富である。「姫金魚草(ヒメキンギョソウ)」は金魚のような花を咲かせるキンギョソウに似て、それよりも小型であることに因んでいる。花言葉は「この恋に気づいて」で、乙女のようにかわいらしく繊細な花姿から少女の恋心をあらわしていることに因んでいる。(2002)
日本気象株式会社より一昨日(2/27)に「2020年桜の開花・満開予想」(第5回)が発表された。北海道から鹿児島までの全国約1000か所の桜の名所、及び各都市のソメイヨシノの今年の開花・満開予想を行っている。その発表では「東京・福岡が3/16」、「横浜、松山、高知が3/17」に開花がスタート、続いて東日本・西日本でも続々と開花し始め、3月末には東北地方南部に開花前線が到達する予想である。今年は全国的に記録的な早さの開花となり観測史上最も早い開花(2002年/2013年)と並ぶ。今シーズンは全国的に暖冬・暖春の傾向のようで暖冬で「休眠打破」が遅れたにも関わらず、その後の暖春により生長が早まるため、最終的には休眠打破の遅れを大きく取り戻す形となる見込みである。休眠打破後の気温が非常に高く推移することから全国的に記録的な早さの開花となる。まず相模太夫のおひざ元の「東日本」は10月から2月の気温が平年よりかなり高めの気温(暖冬傾向)により休眠打破の時期は10日程度遅れたが、3月からの気温が平年よりかなり高めとなるため、開花時期は平年よりかなり早く3/16頃に開花がスタート、3/22か23が満開となる見込みである。また「西日本」も10月から2月の気温が平年よりかなり高めであった。暖冬傾向のため休眠打破の時期は概ね平年より数日から10日程度、九州南部では2週間以上遅れたが3月の気温は平年よりかなり高めのため開花時期は平年よりかなり早くなる。「北日本」も東日本、西日本と同様に10月は平年よりかなり高め、11月から12月にかけては平年並み、1月は平年より高め、2月は平年よりかなり高めの気温であった。10月の高い気温のため休眠打破の時期は平年より数日から1週間程度遅れたが、1月上旬頃までには休眠打破を終え、3月は平年よりかなり高め、4月は平年並みの気温が予想されるため開花時期は平年より早くなる予報である。桜の開花・満開時期を左右するのは前年の秋からの気温の推移である。桜の花の元とな る花芽(かが)は開花前年の夏に作られ ①休眠 ②生長の2つの過程を経て開花に至る。花芽は形成されてもすぐには生長せずにまず ①休眠に入りる。これは寒く日も短い冬を生き抜くため、冬を前に自ら葉を落とし生命活動を最低限に抑えようとする。そして秋から冬にかけて一定の低温(-5~15℃)にさらされると春が近づいていることを感知して「休眠打破」(覚醒)する。休眠打破後は②生長段階に入り春先の気温の上昇に伴い 開花へ向かって生長していく。この段階になると気温が高いほど生長の度合いも大きくなる。休眠中は花芽に見た目の変化は現れないが生長段階に入り開花が近づいてくると花芽は徐々に膨らみ始め、次第に花芽の先が黄緑がかってきて、開花直前には花びらが見えるようになってくる。 また桜の開花日を予測する方法として「その年の2/1以降の最高気温を足し算していき、累積温度が600度を超えた日に桜が開花する」という「600度の法則」がある。果たしてこの法則通りに推移するのだろうか?(2002)
昨年の相模原市役所通り、千鳥ヶ淵、上野公園、隅田公園
昨年の相模原市役所通り、千鳥ヶ淵、上野公園、隅田公園
相模原市緑区元橋本町に「永平寺」、「總持寺」を本山とする八王子の高乗寺末寺の曹洞宗寺院「橋本山瑞光禅寺」はある。天正14年(1586)開創。本尊は釈迦牟尼如来座像。縄文時代の「橋本遺跡」内に建ち、江戸時代には寺子屋を開き古くから教育の場の中心であった。明治6年(1873)には現在の旭小学校の前身である「本然学舎」が置かれた地でもある。「山門」前にその証として「本然学舎橋本学校開設の地」の記念碑がある。「山門」を潜ると左手に「鐘楼」、正面に数年前新築された寄せ棟照りむくりの屋根の大「本堂」、「位牌堂」、本堂右に「庫裏」がある。当寺は「香福寺」と並んで橋本では大きい寺院。手入れが行き届いた境内は本堂前の見頃となった紅白梅の花で美しく彩られている。(2002)
相模原市新戸の霊峰「雨降山」を望む緑豊かな高台に建長寺の末寺、臨済宗寺院「本鏡山常福寺」はある。創建は約700年前、鎌倉時代末期に建立された。本尊は釈迦如来。天正12年(1584)の北条氏直の版物状、後藤四郎兵衛藤原義貴(鎌倉仏師)作の地蔵菩薩立像が残されている。当寺は冬は「梅」、春は「桜」、秋は「紅葉」と四季ごとの美しさで境内は彩られる。境内に入る石段の前には樹齢400年を越える古木「しばの木」が聳える。当寺は禅寺として江戸時代には「寺子屋」を開き当地新戸の学問の場の中核であった。昨年の紅葉撮影以来の訪問であるが「山門」前にある数本の「紅梅」、「本堂」前の一本の「白梅」が見頃を迎えていた。梅からバトンタッチされ来月20日前後には桜の女王「ソメイヨシノ」が咲きほころび寺域、境内は一層華やかとなる。(2002)
東京都町田市相原町に相原9町会の氏神様、「相原のお諏訪様」として崇められている「「諏訪神社」は鎮座している。祭神は建御名方命と他五柱神。養和元年(1181)別当高岳坊長温が信州下諏訪大社を丸山の現在地に氏子と共に相原大明神を勧請したのが興りである。明治44年勅命により神明社、大谷神明社、橋本御嶽社、根岸日枝神社<、境山王社、橋本稲荷社、陽田疱瘡社の7社合祀し相原地区の鎮守となった。例祭には町田市の無形文化財、市の三獅子舞に選ばれている「丸山獅子舞」が社前にて奉納される。相原駅より町田街道の諏訪神社入口信号を右折した奥に鎮座している。「鳥居」を抜けると「手水舎」、「二の鳥居」があり正面に「社殿」があり、右に「社務所」がある。(2002)