相模原市の大島団地付近に源を発し南東に流れる「鳩川」は相模原市から海老名市にかけて流れる相模川水系の一級河川でその延長は16kmに及ぶ長い川である。JR東日本相模線と平行して海老名市河原口付近で相模川に合流する。相模原市磯部には平行する相模川への分水路がある。相武台下駅の東、県道508号線辺りから、相模川左岸用水路は鳩川から取水している用水路沿いに「ソメイヨシノ」が50本近く植栽されている。いかにも老木で川に傾きながらも今満開となって分水路にしだれる様に咲いている。桜の女王と呼ばれる「ソメイヨシノ」はエドヒガンとオオシマザクラの交配種である。江戸時代に染井村で生まれ「吉野桜」と呼ばれていたが、明治時代に全国的に栽培されるようになったことから「染井吉野」(ソメイヨシノ)と呼ばれるようになった。花の芯が赤くなり落花の兆しかもう数枚の花びらがひらひらと川面に舞い始めていよいよ終焉のを迎えようとしている。(2203)
相模原南区磯部新磯、相模線の「相武台下」踏切から「下溝」方向へ数百メートルに亘って片側だけであるが100本の「ソメイヨシノ」の桜並木が続く桜の名所となっている。先日(3/25)「新磯公民館」を中心とした会場において今年24回目を迎える「新磯桜まつり 2023」が開催された。あいにくの雨、花冷えで開花した主役「ソメイヨシノ」はすこし萎んでしまったようにみえる。祭り4日後の今日はもう満開期を迎え、幻想的な美しい「桜並木」、「桜回廊」を形成している。既にひらひらと花びらが舞い、散り始め歩道、車道は桜の絨毯化が始まっている。日本人は勿論、今や海外からも鑑賞に訪れる桜、各地で桜の開花し花見シーズンも佳境に。桜を見る度に人生の始まりか終わりを連想する。始動か修め方について想いを馳せ見つめる。桜を「限りある生命」のシンボルとして愛でている。桜は開花して一週間という花の命、パッと咲いてぱっと散る花、その潔さに心惹かれるのかもしれない。(2023)
緑区あすみが丘にこの地域では最大規模の公園「創造の杜公園」はある。この一帯はかつて「土気城」や「大椎城」あったところでその遺構がある。山あいの窪地である地形をそのまま活かし造られた自然あふれる公園で、西側に広がる調整池(遊水池)が窪地の底にあたり、雨水や内部を流れる小川も滝となってこの池に注ぎ込まれている。ここは四季折々の春は桜、夏にはツツジ、ショウヴなどの花、秋季は紅葉するモミジなどが季節ごとの彩を魅せる。全長約1Kmの遊歩道は花を眺めながらの散策、周囲1200mのジョギングコースも整備されアクティブ派にはもってこい環境である。その他野球場、野外ステージ、多目的広場、小規模な児童公園も併設している。創造の杜公園のはす向かいにはバブル期は5億~15億!もした一戸建ての超高級住宅街として有名な場所「チバリーヒルズ」(ワンハンドレッドヒルズ)がある。園内は満開期を迎えた桜花のピンクと新緑の葉とのコントラストを描いていた。(2303)
相模原新戸の霊峰「雨降山」を望む緑豊かな高台に建長寺の末寺、新戸の古刹曹洞宗寺院「本鏡山常福寺」は鎮座している。鎌倉時代末期に創建、約700年の寺歴を有する新戸の古刹である。当寺は寺子屋を開き地域の教育の中核であったという。本尊は釈迦如来。当寺の南側「寺号標」の前には樹齢400年を越える古木「しばの木」が聳える。境内には藪椿、桜、山門前にはハギが植栽され彩りを添えている。石段を上がると茅葺の「表門」、「山門」より入山すると枯山水庭園、左手に竹林があり、「寺号標」の正面に寄棟造り屋根の「本堂」、右に庫裏がある。メインの桜といえば本数は少ないが境外に大きな「ソメイヨシノ」(桜)が3本、本堂前に1本あり、今満開となって咲き誇り桜寺域を創り出している。(2203)
行幸道路を座間神社方向に下った先を走る46号線(神奈川県道46号相模原茅ヶ崎線=産業道路)がJR相模線と並行している。上宿の名前が残っている座間1丁目の「座間上宿交差点」。かつては宿場町の名残りある元々の古い集落で現在もこの辺りは「上宿」、「中宿」、「下宿」と日常的に呼ばれている。下宿は46号線から相模川の方向100mほど下った地域で、用水路沿いに桜の女王と呼ばれる「ソメイヨシノ」が左側岸に40本以上、対岸の岸に4、5本が植栽されておの桜並木を形成していて桜の穴場の一つ言われている。満開の報せに訪れると「平和橋」と「下宿公民館」あたりが桜ポイントで岸の方にしだれる様に美しい桜景色を創りあげている。既にピークを迎えようとしていて花びらがひらひらと散り始めており幻想的な美しさを披露していた。いよいよ「ソメイヨシノザクラ」も見納めの刻が近づいている。(2303)