相模原南区下溝に四季の花が絶えない市民の憩いの場となっている「県立相模原公園」はある。当園の遊具広場やユリノキゲート、水無月園など各所に今、一番目に留まる花、「ラン」の中でも一般的に親しまれている「シラン」(紫蘭)が沢山咲いている。春になると地下に連ねた地下球からササのような葉茎を伸ばし、先端に赤紫色の華麗な花を咲かせる。「紅蘭」とも「白笈」とも呼ばれる「シラン」は公園に限らず道や土手、個人のお家で見ることができる丈夫な花で形はチューリップに似てなんとも可愛らしい。よく見ると花は外花被片3枚と内花被片3枚である。俯いたように咲くことから「美しい姿」の花言葉が付けられた。開花期間も3月~5月と長く来月まで楽しめる長持ちの花である。(2004)



