世田谷区深沢にある「秋山家」は母屋の周辺の樹木は「秋山の森」と呼ばれる屋敷林を有している名家である。 母屋は大正4年築で、茅葺のセガイ造りである。農家としての歴史を語る建築物である。秋山家屋敷の入り口脇に建っていた外倉で穀倉として使用されていた土蔵で内部に文政13年(1830)頃の祈祷札が打ち付けられておりこの頃に建築されたと推定される。火災に強い構造となっている頑丈な蔵である。桁行3間(5.4m)、梁間2間(3.6m)、土蔵造、切妻造、茅葺である。内部は見学休止のため見れないが穀倉であることから害虫や湿気の対策として内部の床と壁には板が張られている。「旧安藤家」の敷地内には旧安藤家の「外倉」という設定で「旧秋山家住宅土蔵」(マップ2番)が復元された。昭和56年7月に世田谷区指定有形文化財(建造物)に指定された。(2108)




