多摩センターの「パルテノン大通り」は今、58本の楠木、両サイドの植え込みににLED40万球が煌めくイルミネーションが点灯し、駅前から光の回廊~ジュエリーロード化している。パルテノン大通りのセンター、「丘の上プラザ」を左折するとお城のようなおもちゃ箱を積み上げたような可愛らしい建物「サンリオピューロランド」が目に飛び込んでくる。まるでお伽の国のようなメルヘンなここは「サンリオキャラクター」に会えることが一番だが、他にも本格的なミュージカルやパレードを上演していて子供達には大人気なのは勿論、大人まで楽しめる屋内型テーマパーク「サンリオピューロランド」である。当テーマパークは株式会社サンリオの子会社である「株式会社サンリオエンターテイメント」が運営している。開園は1990年12月で30年の歴史を刻んでいる。面積45,900㎡で日本武道館の約4倍のパーク内は「ピューロビレッジ」、「レインボーホール」、「サンリオタウン」のエリアで構成されている。中は屋内型の施設となって天候に関係なく思いっきりサンリオの世界を体験、満喫できるとあって子供たちには大人気のテーマパークである。(2412)
相模大野の商業の核を担いまた老舗百貨店の名のもと、テレビドラマの舞台として脚光を浴びた時もあった「伊勢丹相模大野」が2019年10月に閉館し5年が経つ。その「伊勢丹」跡地には「野村不動産」が住商複合一体開発により生まれる43階建ての「タワーレジデンス」を建設することが判明した。名称は「プラウドタワー相模大野クロス」である。概要は約1万㎡の敷地に163mの「高層棟」(地下3階・地上43階)と15mの「低層棟」(地下3階・地上2階)の2棟から構成される。高層棟は大部分が共同住宅であるが、地上1、2階は店舗地域貢献の商業施設、駐車場となる。3階には「ふれあい広場」もできる。新建物の延べ面積は約85,000㎡。住宅直結の約2,800㎡のエリアには11施設、2026年1月より 「スーパーマーケット(仮称)マックスバリュエクスプレス相模大野店」&「保育園」開業が決定している。3年前着工、来年5月竣工を目指していいて、完成の暁には相模原市内で一番高い建築物、建造物となる。(2412)
相模原市南区下溝、JR原当麻駅北口から約500m、下原バス停にほど近いところに近世末頃の建築とされ、郷土の生活文化を知る上で大変貴重なものとして市登録有形文化財(建造物)に平成14年に登録されている「福田家の長屋門」はある。丸石を施した土台の基礎上に下半分ほどが黒褐色の板、上部が白漆喰(白壁)のごとき塀に瓦屋根がかぶって重厚感がある。大きさは桁行が7.5間(約13.5m)、梁行は2間(約3.8m)で、上部に2階を設けるため、軒高は15尺(約4.5m)とかなり高くなっている。軒は上部梁行梁の両端部を張り出し、これに小板を張るセガイという形式をとっている。修復されたと思われる屋根は、当初は茅葺だったと思われまる。屋根部に特徴がある「母屋」は大きくひときわ際立っている。赤い屋根の「土蔵」も見受けられる。庭は綺麗に手入れが行き届き、数基の石灯篭が配されている。(2411)
相模原市南区磯部に全国的にも非常に珍しい幕末期の擬洋風建築で国登録有形文化財となっている「旧中村家住宅」はある。建築当初は3階建てで、関東大震災後、3階部分は取り除かれ2今は2階建てとなっいる。建てたのは鎌倉大工の「石井甚五郎」が10年の歳月を掛け造り上げた。1869㎡敷地面積内に現在は二階建ての住宅=延床面積:420㎡となっている。建物は一階の外観は和風の要素で纏められ、2階は外壁を海鼠壁という洋風の要素を取り入れ軒を曲線の白漆喰で塗りこめ正面に縦長の窓を配している。一階の間取りは「式台の間」、「茶の間」、「客座敷」があり、二階には「和室」が四室ある。なお関東大震災後、三階部分は取り除かれた三階は六畳の主室と二畳の前室があった。敷地内裏庭には「稲荷神社」の社がある。また道路に沿って威風堂々と建つ「長屋門」は約19m(桁行63尺)の長大なもので主屋と同時期の慶応年間に建てられた。中村家は「勝坂大尽」と呼ばれる「素封家」(大金持ち/財産家)であった。平成13年(2001)当時の当主「中村正衛」によると幕末期に「生糸の商い」で財をなした。現在は歯科診療医院を経営している。また大正15年中村家の敷地内畑から採取した縄文時代の勝坂式土器が発見され現在の「勝坂遺跡」の元となった。(2410)
東京の台所と言われていた「築地市場」魚河岸が6年前の平成30年(2018)に83年の歴史に幕を下ろして閉鎖し豊洲に移転し6年が経過。東京ドーム4個分というその広大な跡地がどう再開発されるのか注目されたいた。東京都は4月19日、築地市場跡地を再開発する「築地地区まちづくり事業」の事業者に「三井不動産」など11社で構成する企業グループ=トヨタ不動産、読売新聞グループ本社、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店、日建設計、パシフィックコンサルタンツ、朝日新聞社、トヨタ自動車が参画するコンソーシアム「ONE PARK×ONE TOWN」が事業を推進する。何といっても目玉は5万人規模の「多目的スタジアム」や「MICE施設」、「ホテル」、「商業施設」レジデンス棟、舟運・シアターホール複合棟など計9棟の建物を建設予定である。東京駅と臨海部を結ぶ臨海地下鉄の新駅、首都高晴海線出口と接続するほか、「空飛ぶクルマのポート」、観光・通勤の舟運ネットワークの拠点となる舟運施設、次世代モビリティーやバス・タクシーなどが乗り入れる交通ターミナルなどを建設し、築地場外市場と連動したにぎわいと交流の促進を目指す。活用都有地面積は約19万㎡で、総延べ床面積は約117万㎡。総事業費は約9,000億円を見込む。今後、2024年度末にまちづくりの計画や整備・運営などの条件を定める基本協定を締結し、2025年度に「にぎわい施設」に着工予定。開業予定時期は2030年代前半以降である。(2407)