海老名市国分北に臨済宗建長寺派の禅寺「瑞雲山龍峰寺」はある。寺紋は「丸に笹竜胆」と「北条鱗」。創建は室町時代初期の興国2年(1341)円光大照禅師による。本尊は木造千手観音立像(国重要文化財)である。この本像は鎌倉時代初期作で「清水寺」の本尊であった。京都の清水寺本尊像と共通する像容で「清水寺形千手観音」と呼ばれ観音堂裏の「収蔵庫」に安置されている。かつては相模川と大山を望む少し南の台地にあり、鉄牛和尚はこの絶景を龍峰寺八景詩で讃えている。昭和3年(1928)当地に移転した。寺域の下に鎮座する「弥生神社」より階段を上っていくと左手に重厚な「仁王門」が構えられている。門を抜ける緑豊かな境内左手に「鐘楼」、「十三重石塔」、正面には旧清水寺の「本堂」であった「観音堂」、観音堂右横には山号額が掲げられ朱と白が鮮やかな「本堂」ある。山門を出て参道左には「清水寺公園」、右には小なさ池、傍には二つの石碑が建っている。(1808)















