ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

頭痛・めまい・手の震え・・・臨床連載―8

2005-07-15 09:20:02 | 診断即治療と虹彩学
サーバーの問題だと思いますが、文字が朱色でゴシック体になる場合があります。

それぞれの記事の項目をクリックすると、読みやすい字体になります。




この方は、虹彩写真でもわかるように、心臓は強くなく、30年前から「手が震えて字を書いたり、コップを持ったりすることができない」ということで来院したのですが、現在、手の震えはほとんど良くなりました。

先日、長時間新幹線に乗って出かけることがあったらしく、その後から、頭痛やめまいが出てきたようです。

頭痛の原因は多いものですが、経験的には、心臓が原因の場合が多いので、この方も、「多分、心臓からの頭痛だな」と考えながら診察したら、「肝」が現れる脈状が「沈脈」でした。




沈脈とは、強く案じて得られる脈で、裏証であり、脈の力があれば「裏実」で、力がなければ「裏虚」と診ますので、肝の虚を考えます。

めまいは「心」からくるのは時間的に長く、「肝」からくるものは「立ちくらみ」(起立性)のように比較的短時間の場合が多いのですが、この方は、脈状には現れていませんでしたが、心臓からくるめまいのようで、時間的には結構長い「めまい」のようでした。

そして、肝虚がある時は、肝を剋する肺実があってもいいのですが、それはないので、肺(金)を瀉することはできないし、これまでの経験で、その母になる「水」(腎・膀胱)を補しても効果は期待できないし、肝だけを補するつもりで「曲泉」を補してもあまり効果が期待できない。





さて、どうしよう。


病気や症状というのは、大きく3つに分けて考えると、答えが出てくる。
① 臓腑の盛衰(治療は鍼灸なら経絡調整)
② 表証の盛衰(治療は筋肉や骨格の調整)
③ 栄養の問題(治療は栄養の過不足を調整)
これらについては、ホームページを参照してください。


そこで脊椎診をしましたら、写真のように脊椎上部で「くの字」に曲がっていて、 経筋腱収縮牽引 がみごとに現れているので、表証は「実」を表していて、この歪みが脊髄に悪影響を与えて、「頭痛やめまい」が起こっていると診断した。


写真は本人ではありません。
本人の脊椎は、もっと強い歪みがありました。


毫針で臓腑を整えた後、再びめまいの確認をしようと思い、一度起きてもらおうとしましたら、確認をするまでもなく、少し起き上がろうとするだけでめまいが起こるので、「脊椎の歪みを取るのが早い」と判断し、右の隔兪から右の大杼を即抜で巨針をした。


写真は本人ではありません。


その後に、右の隔兪と左の脾兪から大腸兪まで刺鍼して、置針した。


写真は本人ではありません。


脊椎の歪みがひどかったので、脊椎上部のアジャストを加えましたが、これでめまいは起こらなくなったし、患者さん自信が、自分で頭を触ったりしていましたが、頭痛もなくなった。


虹彩分析で、心臓の異常が出ていますので、その後に「だんちゅう」へお灸を3壮加えて治療を終了した。



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米企業業績好転、低インフレ、小売り販売好調、NYダウ上げる:米国経済ー学校で教えてくれない経済学

2005-07-15 09:16:03 | 経済学
 アップルコンピューターやアドバンス・マイクロ・デバイスの
業績好転発表を買い材料に、7月14日のNYダウは取引開始
早々から値を上げ71ポイント高で取引を終了した。

 ナスダック総合指数も小幅ながら8ポイント上げ年初来の
高値を更新した。

 米労働省は、6月の消費者物価指数が194.1と5月横ばいと
発表したが、原油高にもかかわらず、物価は安定を持続している
として、株買いに自信を取り戻しはじめたのかもしれない。

 米商務省は、6月の小売り高が1.7%増加したと発表した。
5月は0.3%減少だった。消費者物価横ばいでの6月小売り増は
「相場にスパイスを効かせる効果があった」とあるアナリストの
コメントをWSJ紙電子版は伝えている。

 7月14日、NY原油(WTI8月物)先物相場が、バレル2.21ドル下げ、
57.80ドルで取引を終了したこともNYダウ上昇を支援したようだ。

 原油安は、IEA(國際エネルギー機関)が2005年、2006年の世界の
原油需要の伸び率は鈍化するとの発表を嫌気したことと
ハリケーン・エミリーを材料に買い煽っていたが、一転様子見に
転換したことが響いたようだ。

 ただ、消費者物価が安定しているから米FRBが利上げを
取りやめるという話は全くない。

 8月初めに予定されているFOMC〔公開市場委員会〕では
短期の目標金利を0.25%上げ年3.50%とする
ことは既定路線と見られている。

 小幅の0.25%再利上げは、サッカーでいう「ミドル・パス」であり、
一気にゴールをねらわずに、景気失速を避けながら同時にインフレの芽も
摘む狙いだと評価するアナリストは多いようだ。

 さらに、欧州や日本と比べて、利回り有利から米国に海外から
資金を呼び込み、ドル信認の後ろ盾として使う作戦として、
むしろ米金融市場は歓迎しているようだ。

 IEAは、世界の原油需要予測を下方修正した。しかし、
需要の増加率が2004年から2005年までと比べれば鈍化すると
見方を控えめに修正したに過ぎない。

 IEAは中国のデータ不足から2004年の原油の世界需要を
読み間違えた前科があることを忘れていないだろう。中国からの
見通しデータをIEAとてどこまで正確に把握できるか確信が
もてるか怪しいものだ。

 米国は世界のガソリン需要の50%を消費すると言われる。
もし、米国景気が回復すれば、IEAは当然のように見通しを
上方修正してくるであろう。

 米企業業績好転、低インフレ、小売り販売好調、NYダウ上げる。

 ひとの予測ほどあてにならないものはない。

 しかし、ここ数日のNYダウ堅調地合いは、好材料を素直に株価に
反映しようとする気運がNY株式市場にも徐々に芽ばえはじめてきた
徴候だとすれば米国経済の先行きに期待が持てそうだ。

 Cautious optimism(慎重な楽観論)という言葉があるが
いまの米国経済に贈る言葉としてふさわしい。

 「ミドルパス」を通していこうとする慎重姿勢を米国金融当局が
持ちつづける限り、米国経済は底固い展開を見せるかもしれない。(了)

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