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米企業好決算ラッシュ、NYダウ上げる:米国経済ー学校で教えてくれない経済学

2005-07-29 13:12:17 | 経済学
株価動向は全てでないが、米国ではNYダウが上がったり下がったり
することで米国経済の健康状態を写す鏡に使うケースが多い。

 一方、日本では、株の話をするといまだ胡散臭い顔をする人が
多いから彼我の差を埋めるには時間がかかるのかもしれない。

 7月28日、米企業の2005年4~6期好決算ラッシュを好感して
NYダウは68ポイント、S&P500株価指数は6.89ポイント、
ナスダック総合指数は12ポイントそれぞれ上昇した。

 この日、NY原油先物相場は、バレル83セント上げ、59.94ドルで
高値引きしたが、株式市場は無視した。

 Thomson First Callアナリスト、John Butters氏は、S&P500種
企業の69%の決算発表が終わったが、当初の収益予想7.4%増に
対し、結果は11%増であったと話したとWSJ紙電子版(7/28)は
紹介している。

 この日、米10年物国債が値上りし、利回りが4.199%へ低下した
ことも投資家を元気付けたようだ。

 人民元切り上げを契機に、中国が米債券を買い手控え、それが
国債暴落、利回り上昇、住宅ローン金利急騰、米景気悪化の
悪の連鎖を心配して、投資家心理を落ち込ませていたからだ。

 ただ、相場の予測ほどあてにならないものであることを
熟知しているのも投資家である。

 右目で好業績をにらみながらも、左目では、短期と長期の
債券相場のイールド曲線を眺めて、長期債利回りが上向き
トレンドに入ると予知し、警戒しているところがいかにも
狩猟民族らしい。

 誰も彼もがのめり込んだら相場は終わりといわれる。

 日本人はきつねを捕まえると決めたらとことんきつねを
追うそうだ。

 本来空腹を癒すことが目的だった。

 空腹を癒すにはウサギでも狸でも良さそうだが、そうは
いかず、いったんきつねと決めたら、のめり込んで抜き差し
ならなくなるところが日本人にはあるようだ。

 それが怖いから,お金には滅法関心が深い割には、
食わず嫌いで、今度は一切株には手を出さないというのが、
日本人の特性らしい。

 日本人は講演会には話を聞きに出かける。お金に
関心がなければ聞きにいくはずがない。しかし行動しない。

 郵政民営化というと朝から晩まで郵政民営化である。
アスベストというとマスコミ総動員でアスベスト、アスベストである。

 アスベストの危険性を指摘し、例えば日本の合繊業界も
過去十数年かけて、アスベスト代替素材の存在をアッピール
してきたが、アスベストの完全使用禁止は2007年からという。

 米企業好決算ラッシュ、NYダウ上げる。

 この変わり身の早さ。大きな資金が米株式市場へ
流れ込み始めたとしか考えられない。

 狩猟民族と農耕民族の差を改めて教えてくれて
いるようで興味はつきない。(了)

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