ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

肘から小指までの痛み・・・臨床連載―16

2005-07-26 16:20:25 | 診断即治療と虹彩学

テニスをしている女子大生が、
「テニスをしている時、左手にバチッという音とともに痛みが出て、左手の
小指側の感覚が鈍くなってしまい、外側に捻ると痛みが出る」と、肘から
小指までの違和感を訴えて来た。


本人の写真ではありません


病院では、「手首の神経に問題が起ったかも・・・」という診断だったらしい。

この子は、有名なテニスのコーチに就いていて、コーチは、
「首を診てもらいなさい」と指示を出していたそうです。

さすがです。

診察してみると、胸椎の3~4番の間でズレが生じ、3番から上が右側に寄って
いるので、座ったまま、胸椎を軽く矯正したら、「ちょっと楽になった」と言う。

経筋腱収縮牽引 による診断で、肝臓からの牽引と診断したので、肝臓に
軽い刺激を与えたのです。

これは、虹彩分析をしてもわかるのですが、肝臓の疲労が見えますので、
肝臓疲労によって、筋肉疲労が起り(肝は筋膜を司る)、テニスをすることで、
歪が大きく出たのです。


一般的には、手に異常が発生したら、手を診るのが当たり前と考えがちですが、
この子のコーチが指示したように、手の異常は脊椎の異常からくる場合が多い
のです。

ですから、治療は肝臓を整える鍼灸と、脊椎の歪みを取る巨針で済みました。


もっとも、脊椎が歪むには、脊椎を歪める臓腑に原因がありますので、臓腑を
整える治療も必要になってきます。

それは、 家庭療法 でも、鍼灸治療でも可能なのですが、この子の虹彩分析
から、砂糖の入ったものを食べないように指導しました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人民元切り上げ、議論百出、NYダウ下げるー学校で教えてくれない経済学

2005-07-26 11:02:24 | 経済学
 7月25日、NYダウは、原油相場反転をきっかけに下げに転じ、
54.70ドル値下がりした。

 人民元切り上げという腹ごなれの悪い「揚げ物」を突然胃の中に
ほりこまれて、議論百出、消化不良を起こしたかのように
NYダウは方向感をなくし反落した。

 NYダウは原油相場上昇に敏感に反応する。

 人民元が2%切り上ったということは、中国は原油を
2%安く買えることを意味する。

 当面は2%切り上げだが、中長期的には
徐々に切り上がるから、原油が買い易くなる。
つれて、中国の原油輸入の勢いはとまらないと
いう単純な台本で動いたようだ。

 7月25日、Y9月物原油WTI相場は、はじめバレル1ドル
下げたが、あと反転、バレル59ドルで取引を終了した。

 同日朝、全米不動産協会は、6月の米国中古住宅販売高が
前月比2.7%増、年ベースでエコノミストの予測714万戸を
上回る730万戸と発表した。

 同協会は、同時に7月の中間価格帯の販売価格は、
80年11月来最高伸び率の前年対比14.7%増、
21万9,000ドルと発表した。

 住宅バブルを象徴するようなデータが出た。

 原油高騰と住宅価格急騰(住宅バブル)は、
米FRB〔連邦制度理事会〕のグリーンスパン議長も
インフレの芽として繰りかえし懸念を表明している。

 住宅ローン金利は米国の10年物国債の利回りに
連動して動いているが、グリースパン議長も頭を
抱える問題のひとつに、10年物国債利回りが
低位安定が住宅バブルを支えてきた経緯がある。

 ところで人民元切り上げの余波として、米国国債の
値下がり懸念を指摘する声が出てきた。

 中国は人民元切り上げ圧力を回避するために
大量の米国債を買いつづけた。

 中国が2%と小幅とはいえついに中国は懸案の
切り上げをスタートしたことで無理やり米国債買いを
続ける必要性が減ることは確かである。

 中国は、米国債を2005年5月時点で2,450億ドルと
日本についで巨額である。中国の米国債買い手控えは、
そのまま米国債値下がり〔利回り上昇〕へ当然波及する。

 10年物国債値下がり〔利回り上昇〕は住宅バブルを
じわりじわり侵食する。

 人民元切り上げをきっかけにして、10年物国債相場を
引き下げ〔利回り上昇〕、年5.5%を越える可能性が
出てきたと一部エコノミストは既に指摘している。

 今回の人民元切り上げは、通貨バスケット制度である。
バスケットの中身は、中国は、シンガポール方式にならい
公開していない。

 しかし、バスケットの中身が見えないから疑心暗鬼を
呼び易く、それがドル離れ、長期金利高の思惑を呼び、
NYダウ上昇の足を引っ張っている可能性が強いようだ。

 米国産業界は、政府議会を巻き込み人民元切り上げに
奔走してきた。

 人民元切り上げに真っ先に歓迎を表明したのは、
スノー米財務長官であった。

 米国の貿易赤字は、2005年5月時点で、5,535億ドル、
この内、対中国は1,577億ドルとダントツである。人民元
切り上げは米中貿易摩擦のシンボルでありつづけてきたから
歴史的一歩だと高く評価していた。

 今回の2%上げタイミングは、予想より早いという点では
サプライズであったようだが、ブッシュ大統領の北京訪問を前にして
中国政府の好意を示したとの見方もある。

 米議会、業界は、最低30%切り上げが必要だと
米産業界は矛先を収めていないことだけははっきりしている。

 J.P.Morganのチーフエコノミスト、FrankF.X.Gong氏は
中国は年末までに7%、2006年末には15%まで切り上げると
予測しているとWSJ紙電子版は紹介している。

 人民元切り上げのアジア経済効果を高く評価する
論調も見られる。

 WSJ紙電子版(7/25)、によれば、人民元切り上げは、
中国以外のアジア通貨相場を引き上げ、地域の物価安定、
利上げ懸念を抑え、地域の需要掘り起こしにプラスに
働くと評価している。

 同紙はCitigroups資料を元に主要アジア通貨相場
〔対米ドル〕を以下予測している。

       7/22NY相場 6ケ月先  12ケ月先

日本円    111.33   100      95
インドネシア
ルピア    9,794.32    9,750     9,400
シンガポール
ドル       1.66   1.62    1.58
韓国ウオン  1,022.49   980      950
タイバーツ    41.37     42       41

 日本は自国通貨の値打ちが上がるととたんに
懸念の声が マスコミを皮切りに産業界問わずから
出てくる不思議な国である。

 日本は100%近い資源を海外に依存している。

 原油がバレル60ドルに値上がりしても落ちついて
いられるのは2度のオイルショックを経験して
省エネ効果が格段に進んだことが大きいが、円相場が
1ドル=110円台へ上昇した事実も無視できないであろう。

 人民元切り上げ、議論百出、NYダウ下げる。

 人民元切り上げを消化不良に終わらせず、
貿易摩擦解消、世界貿易発展に向けた
偉大なる第一歩として好材料と受けとめたい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする