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インフレは足元まで来ている?:米国経済ー学校で教えてくれない経済学

2005-11-14 08:56:54 | 経済学
WSJ紙電子版〈11月12日〉は、Inflation Toehold?(インフレは足元まで来ている?)というタイトルで米国企業が値上げに手ごたえを感じはじめているとレポートしている。

NYマンハッタンにある高級ホテル、The World Astoriaが一泊569ドルへ100ドル、約20%値上げした。ここ数年全く見られなかった現象であるという。

薬品メーカー、Proctor Gamble社は、胸焼けのクスリ、Prilosecの店頭売り価格を値上げした。レンタカー会社、Herts社は、三週間前に一日5ドル値上げしたあとまたさらに3ドル追加値上げした。

NYブロードウエイで人気のMamma Miaのオーケストラシートの値段を110ドルへ10%値上げした。

NY州ロングアイランドでのアイスクリーム業者、Melih Ozelさんは、一日のガソリン代が一年前の15ドルが30ドルになった。もう耐えれないと1ドルだったサンドイッチアイスクリームの値段を1ドル25セントに値上げした。

米国の今年9月の消費者物価指数は、1991年來最大幅の4.7%上昇したと米労働省は発表した。食料・エネルギーを除く俗にいうコアインフレ率も2%増を記録した。これは米FRBが利上げ継続の根拠に使うデータである。

Hilton Hotel,Mariot International,Starwood Hotelsの業績がここ数週間、急に改善しているという。NYのホテル業者の集計では平均部屋単価が21%上昇した。特に大部屋、高級ルームにこの傾向が目立つという。

NYのホテル業界は、例の2001年9月11日のテロ事件以来、ホテル新築を敬遠、既存ホテル25軒のうち14軒が閉鎖もしくはマンションへ鞍替えした。客が戻りさえすればホテル代を上げられるとホテル業界に余裕が出てきたのかもしれない。

米国の鉄道4社の業績が乗客増と鉄道レンタル事業の増加で業績が急回復、つれて鉄道各社の株価も上昇している。倒産のニュースを横目にしながらも、米航空会社株が11月に入り値上がりしている。

米企業は、余剰設備切り捨てと人減らし中心にコスト引き下げを続けてきた。米国での一部に見られる最近の値上げの動きは何を我々に語ろうとしているのであろうか。(了)

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