コレステロールリングの例ですが、30代までは現れにくいサインです。
生物は有機物ですので、刻々と変化をし続けます。
変化がないのは無機物です。
有機物とは、
① 炭素をふくむ化合物
② 燃えて二酸化炭素を発生するもの
③ 加熱したところが焦げたりするもの
④ 例えば、ろう、エタノール、紙、木、プロパンガス、天然ガス、プラスチックetc
すなわち、炭素を含んだ化合物が有機物で、生物は有機物でできているわけで、タンパク質、脂肪、炭水化物、アミノ酸なども有機物です。
有機物は土台となる炭素分子に酸素や水素分子などがくっついてできていて、ブドウ糖は「単糖類」と言われるように、有機物の中でも単純な作りをしたもので、炭素分子6個と12個の水素分子、6個の酸素分子(C6-H12-O6)から成り立っています。
その「C6-H12-O6」を、さらにぶっ壊すと、炭素(C)と水素(H)と酸素(H)という無機物になります。
無機物とは、
①有機物以外のもの
②例えば、炭素、水素、酸素、食塩、水、鉄、アルミニウム、ガラス、石etc
すなわち、有機物の構造よりも単純な作りが無機物と呼ばれるもので、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)、水(H2O)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)なども無機物と呼ばれるわけです。
「虹彩は変わらない」と考えている人も多いようですが、人間は生物で、有機物ですので、刻一刻と変化をしています。
その変化の様子は、体中に現れ、時には成長として、時には病気として、時には老化として我々を喜ばせたり悲しませたりするわけで、細胞が生きている限り、生体としての人体は、変化しないところというのはありません。
指紋も、細胞が入れ替わっているので、実質的には変化しているのですが、RNAとDNAの遺伝子情報により、同じ構造を再現させているのです。
当然、虹彩も正体の一部ですので、刻一刻と変化しているわけです。
わかりやすい変化としては、上の写真のようなコレステロールリングが上げられますが、大虹彩輪に現れる皺も変化しますし、いろんな変化がありますので、私たちは、その変化の状態を観て、病因を見つけたり、治療方針を立てたりしているわけです。