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虹彩学では、一般的な医学や栄養学がするような検証はできないことを先日の“虹彩の観察と分析”で説明しましたが、虹彩分析による診断は、ある角度において、東洋医学の脈診や望診よりも、高い確率で病因を特定することができる(私が虹彩学を研究した理由の一つでもある)。
その分析された結果に従って、治療方針を立てて治療を施せば、難しいと思われている治療も、そうではなくなる。
例えば、別の疾患で来られた方ですが、虹彩分析をしたら、脾臓膵臓区にマイナスサインがあるので、自覚症状は全くないと言うことでしたが、念のために病院での検査を勧めた。
結果は、アミラーゼが高い数値を示していて、慢性膵炎になっていました。
一般的には、急性から慢性に移行するのですが、毎日大量のアルコールなどを飲み、下痢が続いている人などは(新聞記者に多い)、知らない間に慢性に移行している場合もあります。
また、この原稿を書いている時に、腹痛を訴える子どもの母親から電話が入り、来院してもらったのですが、虹彩分析をすると、やはり脾臓膵臓区にマイナスサインが出ていて、1番針を4本使ったのですが、10分もしないうちに痛みは完全に消えた。
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アミラーゼとは、
唾液腺や膵臓から出る消化酵素で、デンプンなどを分解する消化酵素ですが、数値が高いときは膵炎を疑います。
症状としては、腹痛、下痢(特に油分の多い食事で)、吐き気、みぞおちや左肋下部、または主に左腰背部の痛みなどが起ります。
膵炎には急性膵炎と慢性膵炎があり、急性膵炎は、一般的に激しい腹痛などが起こり、強い痛みの症状が現れますので、たいていは病院に担ぎ込まれて、「膵炎」と診断されます。
激しい症状が出ている時、足の内側にある脾経の経絡を指でほぐすと、その場で痛みは消失します。(針灸を使うなら、もっと早い)
めったなことで、そんな場面に合うことはないと思いますが、たまたま私はそんな場面に遭遇することができて、この治療法で症状を治めたのです。
膵炎の主な原因とされるのは、アルコールの過剰摂取と胆石だと考えられています。
それは、胆石で胆道がつまると、胆汁や膵液が逆流するために、膵臓自身が消化されて膵炎になると考えられているからです。
唾液腺のアミラーゼが上がるものに、シェーグレン症候群という「自己免疫疾患」があり、これは、唾液腺や唾液の排泄管に、唾液中の石灰分が沈着して結石ができる唾石症などでも数値が上がります。
しかし、アミラーゼの値が上がる主な疾患は、普通は膵炎ですので、虹彩分析をして、脾臓膵臓区にマイナスサインが出ていれば、急性膵炎になる前に治療をしておくほうが懸命です。