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NYダウ129ドル高、FOMC議事録受けてー学校で教えてくれない経済学

2006-01-04 10:51:41 | 経済学
1月3日、2006年初取引のNYダウは、昨年12月13日会合の米FRB議事録が発表された直後から、その議事録が利上げ打ち止め近しを示唆したと読んで急騰、129ドル高の10,847ドルで取引を終了した。ナスダック指数、S&P500種指数いずれも値上がりした。

利下げ歓迎のAmerican Express,Citigroup Incなどの金融株、原油高で恩恵を受けるExxon Mobilなどのダウ採用銘柄の値上がりがNYダウ大幅上昇を助けた。Microsoft,Intelなどのハイテク株の上昇がナスダック指数引き上げを助けた。

この日発表されたFOMC(連邦公開市場委員会)議事録の中で、今後発表される経済データ次第としながらも、インフレ圧力は11月以降やや弱まり、『追加利上げの可能性は多くない(“the number of additional firming steps required probally would not be large”)』と
指摘した。

NY為替市場では、米国との金利差を材料にここ一年、対ユーロ、対円でドルが買われてきた。ところが米国に利上げ打ち止め感が強まればそのままドル売り材料にされ易い。1ドル=116円へ2円近く円高・ドル安が進んだ。

対ユーロでもドルが売られた。ドイツの景況感が回復したこと、欧州景気の潮目に変化が出てきたとして欧州の株価が反発したことも好材料に、1ユーロ=1.20ドル台へドル売りユーロ買いが進んだ。

ドルが安くなれば反面教師として型どおり金相場が値上がりした。NY金先物相場はオンス11ドル上げ12月13日以来の530ドルに顔あわせした。プラチナ、銀も上昇した。

原油先物〈WTI〉相場は、ロシアとウクライナとの天然ガス供給をめぐり、エネルギー資源を政治の道具に利用するプーチン政権の動きを懸念して反発、バレル62ドル台で取引された。特に欧州各国は天然ガス供給をウクライナ経由でロシアに大きく依存しているからエネルギーマーケットはロシアの動きにことのほか敏感に反応するようだ。

ロシアはサウジアラビアと肩を並べる日量1,000万バレル生産する世界二大原油生産国である。天然ガスでは世界トップの埋蔵量および供給量を誇る資源大国である。そのロシアがエネルギー市場で新たな不安定要因として登場してきた。

NY市場では、金相場、原油、為替、金利と波乱の幕開けとなった。日本という国は『井の中の蛙大海を知らず』、『ゆでがえる』と揶揄され続けて久しい。2006年を汚名返上の年としたいがいかがなものであろうか。〈了〉


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