大丸神戸店9階で上村松篁展が2月19日まで開かれており
楽しみにして出かけた。
今朝の神戸は少し肌寒かったが夜来の激しい雨も上がった。
大丸から徒歩10分足らずにある神戸市立博物館で開かれている
神戸の文化財展とハシゴした。
10時開店後間なしだったのでそれほどの人出ではなかった。
じっくり観賞できたのはラッキーだった。
花鳥画一筋の画業を松伯美術館所蔵の選りすぐりを展示して
いるだけあって一点一点が画家の思いが心に染みこんでくる
ようで堪能した。
花もいいが、鹿や狐などの小動物や金魚などの絵もありいすれも
繊細で的確な写生に裏打ちされているからだろうか、見ているだけで
気持ちが癒されるから不思議である。
たまたま緋桃(1970年作)とハイビスカスとカーディナル(1964年作)の
前に長いすがあり会場の様子を作品を背にしてスケッチした。
画面右の絵は、ハワイで取材し装飾的にまとめられた絵と
解説にあった。ハイビスカスの一枚一枚の花びらが大胆に大きく
描かれている。絵の下段に真っ赤な冠をつけたカーディナルを
配した構図が特に印象に残った。
画面正面の緋桃の絵は畳二枚を並べた感じの大作であるが
南国での写生をもとに1970年に描かれた作品で、それ以前の
彩色を抑えた作風から色彩豊かに朗らかな作品へ大きな変化を
遂げていると解説にあった。言われてみればこの絵の前から
ぱっと明るい雰囲気が会場にひろがっていた。
スケッチをしていたら係員がやってきた。「失礼ですが模写は。。。」という。
「会場の様子を描いているんですが。。。」と先日の高島屋大阪店での
「梅花の宴」展もスケッチOKだったこともあり続けた。程なく「先ほどは失礼しま
した。
スケッチはいいそうです。」と丁寧に挨拶され、『ありがとうございます』と
礼をいった。
ここ一両日大丸が一般紙の紙面を賑わせているようだ。松坂屋との統合を
めぐる話題を提供している。ここ元町店は大丸でも昔から稼ぎかしらである。
本店の心斎橋店より店の雰囲気がはるかに風格がありかつ上品だからだろうか、
品揃えもいいのだろうか、良くはわからないが、神戸市内や阪神地区に
大丸ファンは確かに多い気がする。
大丸が松坂屋と統合すれば売り上げ1兆2,000億円と高島屋を
わずかに抜くそうだ。この先益々少子高齢化で消費者の胃袋は
確実に縮んでいくであろう。生き残りをかけた熾烈な競争が予測される。
気がつけばお昼前である。会場はご婦人客で一杯になっていた。
絵だけ見て帰るひとも当然いるだろうがいい企画の作品展であれば
買い物にもプラスになるだろう。
激戦のデパート業界ではあるが大丸と高島屋はともに美術展に
従来から好不況に左右されずに力を入れてきている。目先の儲け主義に
走ることなくこれから先も癒しのコーナー、都会の中のオアシスとしての
役割もデパートは果たして欲しいと思う次第である。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
楽しみにして出かけた。
今朝の神戸は少し肌寒かったが夜来の激しい雨も上がった。
大丸から徒歩10分足らずにある神戸市立博物館で開かれている
神戸の文化財展とハシゴした。
10時開店後間なしだったのでそれほどの人出ではなかった。
じっくり観賞できたのはラッキーだった。
花鳥画一筋の画業を松伯美術館所蔵の選りすぐりを展示して
いるだけあって一点一点が画家の思いが心に染みこんでくる
ようで堪能した。
花もいいが、鹿や狐などの小動物や金魚などの絵もありいすれも
繊細で的確な写生に裏打ちされているからだろうか、見ているだけで
気持ちが癒されるから不思議である。
たまたま緋桃(1970年作)とハイビスカスとカーディナル(1964年作)の
前に長いすがあり会場の様子を作品を背にしてスケッチした。
画面右の絵は、ハワイで取材し装飾的にまとめられた絵と
解説にあった。ハイビスカスの一枚一枚の花びらが大胆に大きく
描かれている。絵の下段に真っ赤な冠をつけたカーディナルを
配した構図が特に印象に残った。
画面正面の緋桃の絵は畳二枚を並べた感じの大作であるが
南国での写生をもとに1970年に描かれた作品で、それ以前の
彩色を抑えた作風から色彩豊かに朗らかな作品へ大きな変化を
遂げていると解説にあった。言われてみればこの絵の前から
ぱっと明るい雰囲気が会場にひろがっていた。
スケッチをしていたら係員がやってきた。「失礼ですが模写は。。。」という。
「会場の様子を描いているんですが。。。」と先日の高島屋大阪店での
「梅花の宴」展もスケッチOKだったこともあり続けた。程なく「先ほどは失礼しま
した。
スケッチはいいそうです。」と丁寧に挨拶され、『ありがとうございます』と
礼をいった。
ここ一両日大丸が一般紙の紙面を賑わせているようだ。松坂屋との統合を
めぐる話題を提供している。ここ元町店は大丸でも昔から稼ぎかしらである。
本店の心斎橋店より店の雰囲気がはるかに風格がありかつ上品だからだろうか、
品揃えもいいのだろうか、良くはわからないが、神戸市内や阪神地区に
大丸ファンは確かに多い気がする。
大丸が松坂屋と統合すれば売り上げ1兆2,000億円と高島屋を
わずかに抜くそうだ。この先益々少子高齢化で消費者の胃袋は
確実に縮んでいくであろう。生き残りをかけた熾烈な競争が予測される。
気がつけばお昼前である。会場はご婦人客で一杯になっていた。
絵だけ見て帰るひとも当然いるだろうがいい企画の作品展であれば
買い物にもプラスになるだろう。
激戦のデパート業界ではあるが大丸と高島屋はともに美術展に
従来から好不況に左右されずに力を入れてきている。目先の儲け主義に
走ることなくこれから先も癒しのコーナー、都会の中のオアシスとしての
役割もデパートは果たして欲しいと思う次第である。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)