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ベアスタンズショック余波、原油105ドル、NY株式様子見(学校で教えてくれない経済学)

2008-03-18 10:36:15 | 経済学
 3月17日の日本の夕刊新聞各紙に、円95円へ急騰の見出しが踊った。一週間前は、原油110ドルが見出しを飾った。NY先物市場で、3月17日、原油相場は、バレル111.80ドルをつけたあと103.23ドルまで急落したが、結局、先週末比4.1%安、105.68ドルで取引を終了した。

3月17日、週明けのNY外国為替市場で、一時、ドルは1ユーロ=1.5905ドル、対円で、1ドル=95.72円まで値下がりしたが、急速に値を戻し、1ユーロ=1.5738ドル、1ドル=97.35円前後で取引きされた。今朝のWSJ紙によれば、日米がドル買い介入かとのうわさが流れたが、甘利金融大臣が否定したと紹介していた。

NY金相場は、3月17日、一時、オンス1,033.90ドルまで値上がりしたが、1,000ドルまで値下がりした。プラチナ(-5.8%),銅(-3.1%)、コーヒー(-9.3%)、暖房油(-2.4%)、ガソリン(-6.7%)それぞれ大幅に値下がりした。

金を除き、商品相場全般の値下がりは、米経済のリセッション入りの確認で、先行きの需要減退をマーケットが懸念し、商品市場からの資金引き揚げのはじまりをシグナルしているのかもしれないと、今朝のCNNテレビのコメンテーターは指摘していた。

NY株式市場で、3月17日、米証券5位のベアスターンズのJ.Pモルガンによる株買取ニュースにも反応せず、一時、200ドル近く値下がりした。終値では、ダウ採用銘柄のJ.Pモルガン株の値上がりの影響で、前日比21ドル高、11,972ドルで取引を終えたが、ナスダック指数(-1.6%)、S&P500(-0.9%)それぞれ値下がりした。

JPモルガン株は値上がりしたが、レーマンブラザーズ(-19%)、メリルリンチ(-5.4%)、モルガンスタンレー(-8%)、ゴールドマンザックス(-3.7%)、シティー(-6%)それぞれ株価が大幅値下がりしたことを見れば、ベアスターンズの次は誰かと、投資家が依然として、疑心暗鬼になっている証拠である。

ただ、シカゴ、HarrisBank,チーフ、Jack Ablinさんは、「投資家は、いまのところ、出口に殺到していない。劇場の中で、座席を変えている。金融株は見放したが、マーケットには留まっている」と話したと今朝のWSJ紙は紹介していた。

日本では相変わらず日銀総裁が決まらない。リーダー不在を露呈している。外貨取引で大損した人のインタービューを昨夜テレビで放映していた。米FOMCの大幅利下げを控えて、さらなるドル値下がりが予測される。見張りが見張りをしないイージズ艦、難所の明石海峡を白昼自動操舵で航行する船舶。無責任、他人任せの風潮が日常茶飯となってきた。(了)

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