君子蘭
江嵜企画代表・Ken
神戸三宮(さんのみや)のルナーという画材店に
しばしば出かけるが、帰路、通り道にある花屋さんに
つぼみをつけた、葉だけが目立つ鉢植えが並んでいた。
近づいて 鉢のラベルを見ると君子蘭と書いてあった。
なにか画材になるかもしれないと買って帰った。
10日ほどで橙色の花を一斉につけたところを
スケッチした。
君子蘭は、ウケザキクンシラン
(学名:Clivia minaiata)で、本来のクンシランと
違うと広辞苑にあった。 原産地は、南アフリカの
雨の少ない樹林遅滞、幹の先に橙色の花を沢山つけ、
晩秋に赤い実をつけるそうだ。
Yahooで検索すると、クリヴィア(Clivia)という
学名の由来は、19世紀のイギリスのクライヴ家(Clive)
出身の公爵夫人を讃えた名前である。高貴な花との
イメージから君子蘭という名前がついた。
本来のクンシランは、花は君子蘭より小さく,花が
下をむいている。花が上を向いていないから、人気が
なくなったと書いてあった。
花には罪はない。しかし、うつむいている花はどうしても
敬遠したくなる。それが人情というものかもしれない。(了)