ユーロが、対ドルで、7営業日振りに、1ユーロ=1.5850ドルへ値上がりした結果、ドル安イコール原油、金買いのパターンが復活し、原油、金の先物相場が値上がりした。
ユーロは、対円でも値上がりし、1ユーロ=157.47円で取引された。ドルが対ユーロで値下がりした結果、対円でも値下がりし、再び1ドル=98円台で取引された。
ユーロの対ドルでの反発は、ドイツの景況感指数Ifoが、2月の104.1から、3月、わずかながらも、104.8へ上昇する一方、米国では、2月の米新規住宅着工件数が、13年来の低水準であったことに加えて、2月の米耐久財受注高が、1月の4.7%減に続いて、1.7%減と米国経済の減速が確認されたことに、為替市場が敏感に反応した結果である。
CMC Market,NY為替ブローカー、Asiraf Tariは、4月4日に発表予定の、米雇用統計で、悪い数字が出れば、ドルは、対ユーロで、1ユーロ=1.60ドルまで急落するだろうと予測していると今朝のWSJ紙は紹介していた。
ユーロが対ドルで反発した材料に、これまたお決まりのコースであるが、トリシエ、欧州中央銀行総裁が、物価安定が中央銀行の最大の責務である。金融混乱は、ユーロ圏の金融市場にも景気にも、大きな影響を与えていないと利下げの可能性を否定したことも影響した。
「ユーロへの挑戦」(H.ティートマイヤー、ドイツ連邦銀行元総裁著、京都大学学術出版会発行)に、トリシエ総裁誕生時のエピソードと共に、中央銀行総裁の重要性が縷々述べられている。日本の政治家は、日銀総裁不在も、見て見ぬ振りを続けている。
一方、NY原油先物市場で、5月物WTI(軽質物原油)は、米EIA(エネルギー情報局)が、米精製能力低下に米ガソリン在庫急減発表を引き金に、バレル4.68ドル、4.6%値上がりし、バレル105.90ドルで取引された。一時、バレル106.21ドルまであった。ドバイ原油(重質油)も値上がりし、バレル103.83ドルで取引された。
原油相場は、米景気後退による需要減、在庫増とドル堅調を背景に、バレル90ドルまで値下がりしていた。短期間での10%以上の値下がりで、腹をすかし、のども渇いていたのであろう、水鳥が、餌場(商品市場)へ戻ってきた。
金先物相場も、ドルが下がれば、インフレヘッジの連想から、トロイオンス15.20ドル値上がり、953.50ドルで取引された。プラチナ、パラジウムも金に連れ高した。ドル相場がここしばらく落ち着いていた。一時、避難していた水鳥が餌場に姿を見せた結果である。
米新規住宅着工件数が減り、米耐久財受注高が落ち、原油相場反発が悪材料となり、3月26日、NYダウは、前日比109ドル値下がりして、12,422ドルで取引された。米FRBは、短期の目標金利、FFレートを2.25%まで下げたが頓服効果が出るには時間がかかる。
日本はどうか。JR在来線岡山駅プラットホームで、客がつき落とされて死亡する痛ましい事故が起こった。二日前のJR常磐線での殺傷事件が誘発した可能性も指摘される。
日本列島そこここに怒りや不満が充満している。特に怒りは、肝機能障害をもたらし、病気の原因になりやすいと言われている。テレビ、新聞揃って、事故が起これば、朝から晩まで同じニュースを流す。それがまた事件を誘発する。悪の連鎖を断たねば、救いがない。(了)
ユーロは、対円でも値上がりし、1ユーロ=157.47円で取引された。ドルが対ユーロで値下がりした結果、対円でも値下がりし、再び1ドル=98円台で取引された。
ユーロの対ドルでの反発は、ドイツの景況感指数Ifoが、2月の104.1から、3月、わずかながらも、104.8へ上昇する一方、米国では、2月の米新規住宅着工件数が、13年来の低水準であったことに加えて、2月の米耐久財受注高が、1月の4.7%減に続いて、1.7%減と米国経済の減速が確認されたことに、為替市場が敏感に反応した結果である。
CMC Market,NY為替ブローカー、Asiraf Tariは、4月4日に発表予定の、米雇用統計で、悪い数字が出れば、ドルは、対ユーロで、1ユーロ=1.60ドルまで急落するだろうと予測していると今朝のWSJ紙は紹介していた。
ユーロが対ドルで反発した材料に、これまたお決まりのコースであるが、トリシエ、欧州中央銀行総裁が、物価安定が中央銀行の最大の責務である。金融混乱は、ユーロ圏の金融市場にも景気にも、大きな影響を与えていないと利下げの可能性を否定したことも影響した。
「ユーロへの挑戦」(H.ティートマイヤー、ドイツ連邦銀行元総裁著、京都大学学術出版会発行)に、トリシエ総裁誕生時のエピソードと共に、中央銀行総裁の重要性が縷々述べられている。日本の政治家は、日銀総裁不在も、見て見ぬ振りを続けている。
一方、NY原油先物市場で、5月物WTI(軽質物原油)は、米EIA(エネルギー情報局)が、米精製能力低下に米ガソリン在庫急減発表を引き金に、バレル4.68ドル、4.6%値上がりし、バレル105.90ドルで取引された。一時、バレル106.21ドルまであった。ドバイ原油(重質油)も値上がりし、バレル103.83ドルで取引された。
原油相場は、米景気後退による需要減、在庫増とドル堅調を背景に、バレル90ドルまで値下がりしていた。短期間での10%以上の値下がりで、腹をすかし、のども渇いていたのであろう、水鳥が、餌場(商品市場)へ戻ってきた。
金先物相場も、ドルが下がれば、インフレヘッジの連想から、トロイオンス15.20ドル値上がり、953.50ドルで取引された。プラチナ、パラジウムも金に連れ高した。ドル相場がここしばらく落ち着いていた。一時、避難していた水鳥が餌場に姿を見せた結果である。
米新規住宅着工件数が減り、米耐久財受注高が落ち、原油相場反発が悪材料となり、3月26日、NYダウは、前日比109ドル値下がりして、12,422ドルで取引された。米FRBは、短期の目標金利、FFレートを2.25%まで下げたが頓服効果が出るには時間がかかる。
日本はどうか。JR在来線岡山駅プラットホームで、客がつき落とされて死亡する痛ましい事故が起こった。二日前のJR常磐線での殺傷事件が誘発した可能性も指摘される。
日本列島そこここに怒りや不満が充満している。特に怒りは、肝機能障害をもたらし、病気の原因になりやすいと言われている。テレビ、新聞揃って、事故が起これば、朝から晩まで同じニュースを流す。それがまた事件を誘発する。悪の連鎖を断たねば、救いがない。(了)