ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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甲子園ナイター:阪神VS中日(スケッチ&コメント)

2009-04-17 08:59:01 | スケッチ


甲子園ナイター:阪神VS中日

江嵜企画代表・Ken



 前夜いやな負け方をしたにも関わらず、甲子園には4万人の大観衆が詰めかけた。あと攻めの地元阪神タイガースが、初回、三番の鳥谷が今シーズン初めてという2ランホームランを打って試合の主導権を握り、中日の追い上げを振り切って、4-3で辛勝した。

 ペナントレースはまだ10試合を消化した段階である。しかし、この試合を落とせばタイガースは最下位転落が決まっていた。ヒーローインタービューに立った鳥谷は、「金本さんにつなぐことだけ考えた。ホームランになってよかった。」とにこりともしないで神妙に答えていた。

 今年のタイガースは投手力で柱になる男がいない。真弓新監督が抑え酷使を避けたいとの方針で、先発を出来るだけ引っ張る。その結果、交代のタイミングがずれる。ランナーを背負っての登板で、プレッシャーもきつい。肝心の抑えの藤川にも、今年は往時の冴えがない。昨晩も中日の森野に9回、センターにライナーのホームランを打たれた。

 抑え3本の内の一本の久保田は傷がいえない。残り一本のウイリアムスも素人目にもはっきりと衰えを感じる。先日もリードして、さあ、これからというときにリリーフに出て打たれ、傷口を広げた。野球の要はなんといっても投手力である。今年のタイガースを予見するようなスタートとなった。

 タイガースの難点の一つに高齢化が挙げられる。投手は37人いる。若手が全く育っていない。野手も高齢化が進んでいる。40歳トリオの一角の金本ひとりが頑張るが、その金本が信じられない落球をするとそれまで好投していた40歳の下柳が別人のように崩れた。もう一人の40歳の捕手矢野の傷の回復が遅れている。捕手では加納と昨晩出た岡崎が頑張っているが力不足は否めない。

 タイガースの現状は、日本経済を象徴している。企業の経営も国の運営も軸となる商品、格となる産業不在では負け戦を強いられる。明らかに打たれるとわかっていながら中古の投手を登板させている。これという革新的な商品を持ちあわせていない企業と同じである。鮮度は商品の命である。板前がいくら優秀でも、素材に鮮度がないと客にすぐに見破られてしまうから怖い。

 「甲子園球場には駐車場は、ありまへん。」とタイガースで昔活躍したオマリーがコマーシャルでしゃべっている。ただ、大型バス専用の駐車場は結構充実している。電車は奈良行きが誕生したが、バスは近くでは、宝塚、三田方面や奈良、和歌山など遠距離の直通バスも出しているようだ。
 
 宣伝をしなくても客のほうから甲子園へ足を運んでくれる。2年かけての改装もほぼ終わった。球場の様子をいつものようにスケッチした。

 あらためて気がついたことだが、ご婦人客が非常に多いことだ。子供連れも今年は増えたような気がする。新装甲子園では、特にトイレがきれいになったことが、ご婦人や子供に人気が出るポイントのひとつかもしれない。ご婦人と子供がこれからの日本の生命線を握っている。国の胃袋もご婦人と子供の数で決まりである。

 GDPの70%は個人消費が占める。人が集まってなんぼの世界である。4万人を超える大観衆を目のあたりにして、街づくり、国づくりの原点を見た思いである。(了)

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米財務省、中国に対して「為替操作国」のレッテルをはがした(学校で教えてくれない経済学)

2009-04-17 08:37:13 | 経済学
「一部の投資家がバンカーから出てきつつある」と今朝のWSJ紙は、最近のNY株式市場を解説している。ゴルフのご経験のある方は、バンカー(Bunker)と聞いただけであまりいい思い出をもたない。

4月15日のNYダウは、好難まちまちのニュースの中、米住宅建設高が6ケ月来の伸びを示したこと、米地区連銀まとめのベイジュブックで景気の下げ止まり傾向が出はじめたとの二ュ-スを材料に前日比109ドル上げ8,029ドルで取引を終了した。

ところで、バンカーのことをアメリカではサンド・トラップ(Sand trap)と呼ぶことを、ワシントンDCのダウンタウンまで安全運転の車で40分かかる米バージニア州フォールス・チャーチに住んだ時初めて知った。

サンド・トラップとは、文字通り砂でできた罠を意味するから、バンカーより実態を正確に表しているかもしれない。ウルフ・トラップという地名には結構お目にかかった。オオカミを罠にかける場所だったのだろう。

住いの近くにギャローズ(Gallows)とう地名があった。辞書を引いたら絞首台とわかり、驚いたことを40年近く前になる今もよく覚えている。肉食動物と草食動物と基本的に違う。敵を倒さないと自分が殺されると思うのが肉食である。狩猟民族の血液の中に必ず流れている基本的生き方だ。

アメリカ人と伍して戦うには、肉をどんどん食べて元気をつけないと日本人も負けるとは、いまはなき旭化成の宮崎社長の口癖だった。

最近のダイエットで肉を控えろと言う栄養士さんがおられる。野菜がいいとなると朝から晩まで野菜である。バナナが健康にいいとなればバナナづくしである。肉も適度に食べないと栄養のバランスがとれない。小野田寛夫さんから聞いた話だが、牛をズドンと撃っては燻製にして肉は毎日食べていたという。

肉食動物の特徴の一つに変わり身の速さが挙げられる。今朝のWSJ紙に、オバマ政権が中国の為替政策に対して軟化し始めたと出ていた。

ガイトナー米財務長官は、議会承認を得るための公聴会で「中国は為替操作国である。オバマ大統領自身とこの考えをシエアしている」と話していた。ところが、4月15日の財務省発表では、「中国は08年6月から対ドルで16.6%切り上げている」と具体的数字を挙げて中国を評価したとWSJ紙のデボラ・ソロモン記者は書いた。 

二ュ-ズウイーク日本版4月15日号は、「日本と中国は、米国債を買い続けるしかない」と断定していた。特に日本はアメリカに歯がたたない。牛なら一端呑み込んでから反芻出来る。日本は牛のように胃袋を3つも持たない。鵜呑みする以外にない。罠にかけられても気づかずにいるだろう。

一方、「不幸を選択したアメリカ」(日高義樹著)(PHP研究所発行)は、「中国はアメリカの連邦債を買わなくなる」と断定した。アメリカに毎年2000億ドル投資している中国投資企業CICの高西慶氏は「もはやアメリカの連邦債を買い続けるわけにいかない」と語ったと書いた。

米財務省が「中国は為替操作国」というレッテルをはがしたという今朝の二ユースは無視できない。無精卵を愛情一杯に温めてもひよ子は生まれない。無精卵か有精卵か。まず水鳥に確かめてから行動しても遅くはないだろう。なにかにつけてむつかしい時代になってきたものだ。(了)

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