センバツ甲子園:報徳完敗
江嵜企画代表・Ken
負けるときはこうなるという絵に描いたような戦いをした報徳が、長崎代表の清峰に1-4で完敗した。ベスト4に出てほっとしたのか。どこかに慢心するところがあったの。それともあせりからか。悪球に手を出す。二度盗塁を試みるが全て失敗した。
負ければ勝手なことを言われる。監督の采配にも疑問が残った。先攻めの報徳は、番が初球をたたいてレフト前ヒット、よしいけるとおもったが、二番バッターに監督はなぜか強硬させた。凡フライを打ち上げた。試合の流れは回を追うごとに清峰に味方した。
一度流れが変わると元に戻りにくい。報徳のエースの宮谷は、連投の疲れなのか。懸命に投げようとするがスタンドから見ていても、この日は球威がない。球を散らそうとするが、きわどいコースはことごとく選ばれた。カウントを整えようとする好逑は狙われた。清峰のチャンスに、強打の4番の山㟢に打順が回ったことは、報徳にとって不幸だった。特にランナーを二塁三塁に置いて許した3回の2点タイムリーは堪えた。
この日の甲子園は二月中旬の気温で寒く、軽装で来られたご婦人には、酷な観戦を強られたにちがいない。この日は一塁側内野自由席だったが、風が舞うように観覧席を吹き抜け、厚手のコート、手袋をはめての観戦となった。
試合途中で雨が降りだした。報徳劣勢のまま試合はあっけなく終わった。今までの3試合が出来過ぎだったと思わない。付き物がとれたかのような、二日前と同じ選手ではない。別人がプレーしている。そう思わせる敗戦だった。
精神面を今以上に鍛え直して夏の甲子園を目指してほしい。
甲子園でボールペンで描いたスケッチをそのまま添付した。(了)