ロンドンで、日本時間午前7時から、G20前夜のレセプションがはじまった。オバマ大統領は、「対話」重視を前面に押し出した。世界金融危機では、金融機関を野放しにしたとして規制強化を求めるフランス・ドイツと規制強化に消極的な米・英とが対立していると各国のメディアが報じたと今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介していた。
今、世の中で、情報が氾濫している。余り物事を単純化するのは危険だが、例えば世界金融危機という「病気」がなぜ起こったのかを考える際、米国の住宅市場が破たんしたことから病気になった。米国の住宅の「病状」に関する情報には目を通すことが重要であろう。
日本では株価に関心を持つ人は極めて少ない。また株の話かと嫌がる。例えばNY株式市場の動きは、米国経済の「病状」に関する一つの指標として大いに参考になる。原油、金利、為替の動きも経済の健康状態について多くのヒントを与えてくれる。
4月1日、NY株式市場は、米雇用の先行指数である3月のADPデータで、米国の雇用数が742,000人減少、それに追い打ちをかけるように、「オバマ大統領がGM破産はやむを得ないと考えている」と言う情報が流されて、NYダウは、取引直後、前日比200ドル近く下げた。
ところが、米製造業の先行指数であるIMSの3月のデータが、2月の35.8が36.3へ悪化したが、「予想より良かった」ことと、2月の米建設消費が5ケ月連続で減少したが、米不動産協会まとめの中古住宅販売成約が、2月の80.4から3月の82.1へ2.1%増加したとの発表後上げに転じ、NYダウは前日比152ドル高,7761ドルで取引を終了したと今朝のWSJ紙は紹介している。
経済の動きとからだの健康は類似点が多い。人間も動物だから、水鳥の行動パターンを観察していると大いに参考になる。人間は余りにも前頭葉が発達しすぎた。理屈から入る人は、概して、信用できない。難しく説明すれば、えらい先生だと誤解している人が日本人には特に多い。いわんや人間を動物や鳥に例えると露骨に嫌な顔をする。外国人と日本人の差がこういうところに現れる。
ところが、日本には、今昔物語や宇治拾遺物語など動物が登場する名作が甚だ多い。優れた民話も数多く残されている。それらに共通している点は、必ず動物が出てくる。イソップ物語やグリム童話を座右に置いているが、下手な論文を読むよりよほど勉強になる。家庭でも学校でも民話を子供に聞かせたらいいだろう。
横道にそれた。NY原油(WTI)先物相場は、様子見が続き、前日比バレル1.27ドル安、48.39ドルで取引された。NY金先物相場は、トロイオンス3.5ドル上げ、926.10ドルで取引された。株価が値を戻せば、商品市場に集まっていた「水鳥」が、「餌場」を一部変更して、資金を分散させるのであろう。
NY外国為替市場でも、1ドル=98.67円前後、1ユーロ=130.42円前後とドル、ユーロともに堅調に推移した。今回のG20ではドル暴落を刺激する議題を避けたのかもしれない。欧州の方がアメリカより「病状」は悪い。ECB(欧州中央銀行)の再利下げを為替相場がまだ織り込んでいないなら、ユーロが先で値下がりするかもしれない。
米債券市場は、金利動向の指針になる。米財務省による3000億ドルの大量買いを支えに堅調に推移している。債券相場が堅調で、10年物国債利回りは、2.658%と小動きに終始した。30年物国債利回りも安定している。30年物は特に住宅ローン金利に連動する。米財務省の大量の国債買い発表のあと、住宅ローンの固定金利は4.8%台へ低下した。これが住宅買いを刺激したことは間違いない。
今朝のNHK・BSを見ていたら、宇宙飛行士の若田さんが宇宙船の中から国際社会の中で暮らしていくにあたって、日本人に向けてコミ二ュケーションの大切さを訴えていた。宇宙船の乗組員は、文化、習慣が違う。特に宗教、一番の違いは言葉が違う。それならどうするか。何事もあいまいにしないことだ。納得がいくまでしっかりコミ二ュケーションを取るべきだと力説しておられた。
英BBC放送によれば、オバマ米大統領は、「話を聞くために来た。力を合わせる。」と語ったと紹介していた。G20の機会をとらえて、世界の首脳と率直に話し合い、前政権に見られたアメリカに対する見方を少しでも回復させようと努力している姿を世界のメディアが伝えている。
不景気だ、不景気だとぶつぶつ言っていても何事も解決しない。窓から見える幼稚園の庭の桜の花が一気に満開となった。春爛漫である。パソコンや携帯も大事だが、たまには忘れて、外に出よう。深呼吸をすれば、いい知恵も湧いてくる。笑う門に福来る。元気を出して今日も頑張りたい。(了)
今、世の中で、情報が氾濫している。余り物事を単純化するのは危険だが、例えば世界金融危機という「病気」がなぜ起こったのかを考える際、米国の住宅市場が破たんしたことから病気になった。米国の住宅の「病状」に関する情報には目を通すことが重要であろう。
日本では株価に関心を持つ人は極めて少ない。また株の話かと嫌がる。例えばNY株式市場の動きは、米国経済の「病状」に関する一つの指標として大いに参考になる。原油、金利、為替の動きも経済の健康状態について多くのヒントを与えてくれる。
4月1日、NY株式市場は、米雇用の先行指数である3月のADPデータで、米国の雇用数が742,000人減少、それに追い打ちをかけるように、「オバマ大統領がGM破産はやむを得ないと考えている」と言う情報が流されて、NYダウは、取引直後、前日比200ドル近く下げた。
ところが、米製造業の先行指数であるIMSの3月のデータが、2月の35.8が36.3へ悪化したが、「予想より良かった」ことと、2月の米建設消費が5ケ月連続で減少したが、米不動産協会まとめの中古住宅販売成約が、2月の80.4から3月の82.1へ2.1%増加したとの発表後上げに転じ、NYダウは前日比152ドル高,7761ドルで取引を終了したと今朝のWSJ紙は紹介している。
経済の動きとからだの健康は類似点が多い。人間も動物だから、水鳥の行動パターンを観察していると大いに参考になる。人間は余りにも前頭葉が発達しすぎた。理屈から入る人は、概して、信用できない。難しく説明すれば、えらい先生だと誤解している人が日本人には特に多い。いわんや人間を動物や鳥に例えると露骨に嫌な顔をする。外国人と日本人の差がこういうところに現れる。
ところが、日本には、今昔物語や宇治拾遺物語など動物が登場する名作が甚だ多い。優れた民話も数多く残されている。それらに共通している点は、必ず動物が出てくる。イソップ物語やグリム童話を座右に置いているが、下手な論文を読むよりよほど勉強になる。家庭でも学校でも民話を子供に聞かせたらいいだろう。
横道にそれた。NY原油(WTI)先物相場は、様子見が続き、前日比バレル1.27ドル安、48.39ドルで取引された。NY金先物相場は、トロイオンス3.5ドル上げ、926.10ドルで取引された。株価が値を戻せば、商品市場に集まっていた「水鳥」が、「餌場」を一部変更して、資金を分散させるのであろう。
NY外国為替市場でも、1ドル=98.67円前後、1ユーロ=130.42円前後とドル、ユーロともに堅調に推移した。今回のG20ではドル暴落を刺激する議題を避けたのかもしれない。欧州の方がアメリカより「病状」は悪い。ECB(欧州中央銀行)の再利下げを為替相場がまだ織り込んでいないなら、ユーロが先で値下がりするかもしれない。
米債券市場は、金利動向の指針になる。米財務省による3000億ドルの大量買いを支えに堅調に推移している。債券相場が堅調で、10年物国債利回りは、2.658%と小動きに終始した。30年物国債利回りも安定している。30年物は特に住宅ローン金利に連動する。米財務省の大量の国債買い発表のあと、住宅ローンの固定金利は4.8%台へ低下した。これが住宅買いを刺激したことは間違いない。
今朝のNHK・BSを見ていたら、宇宙飛行士の若田さんが宇宙船の中から国際社会の中で暮らしていくにあたって、日本人に向けてコミ二ュケーションの大切さを訴えていた。宇宙船の乗組員は、文化、習慣が違う。特に宗教、一番の違いは言葉が違う。それならどうするか。何事もあいまいにしないことだ。納得がいくまでしっかりコミ二ュケーションを取るべきだと力説しておられた。
英BBC放送によれば、オバマ米大統領は、「話を聞くために来た。力を合わせる。」と語ったと紹介していた。G20の機会をとらえて、世界の首脳と率直に話し合い、前政権に見られたアメリカに対する見方を少しでも回復させようと努力している姿を世界のメディアが伝えている。
不景気だ、不景気だとぶつぶつ言っていても何事も解決しない。窓から見える幼稚園の庭の桜の花が一気に満開となった。春爛漫である。パソコンや携帯も大事だが、たまには忘れて、外に出よう。深呼吸をすれば、いい知恵も湧いてくる。笑う門に福来る。元気を出して今日も頑張りたい。(了)