西洋シャクナゲ
江嵜企画代表・Ken
先日、神戸三宮へ出たついでに、いつものフラワーショップ「潤」をのぞいた。たまたま、つぼみをつけた西洋シャクナゲを見つけ、ひと鉢買った。自宅マンションのベランダで約一週間置いていた。2~3日前から急に芽吹きはじめ、あっという間に開花したところをスケッチした。
ヤフーのブログに、日本原産のシャクナゲは品種が多く、平地では育てにくいと出ていた。漢字で「石楠花」と書くが名前の由来を知りたいと書いたら、学生時代山岳部の知人が、山で高山植物として愛でていますと前書きして、以下のように教えて下さった。
中国では「石南花」(実際は別種のようだが)と書き、シャクナンゲと読み、それがシャクナゲになったようだ。「石楠花」は韓名で、低木なのでシャクナシ、つまり尺なしが、シャクナゲになったと樹木図録にある、と。
ブログには、西洋シャクナゲの花期は、4~6月とあるから、今が見ごろなのだろう。比較的寒さに強い。しかし、高温多湿に弱い。夏場、夕方に葉に水をかけてやる時、気化熱で温度を下げてくれると出ていた。
とにかく元気な花である。描きながらも、その間に、押しくらまんじゅうのように、お互いの花が、そこのけ、そこのけと、どんどん開いて行く。花は枝の頂点で咲くから、まことに美しい。
絵は何を描くのも難しい。花の絵は特に難しいと感じる。花自身が既に美しいからだと言った人がいる。既に美しいものを絵にするのだから、よほど腕が伴わないと、本来、描けないのであろう。
店で買ったときはつぼみが4つついていた。そのうちの2つが開花した。三番手のつぼみが、次はわたしと、自分の出番と待っている。明日にも一気に開花しそうだ。
花後は花がらを早めに摘み取るとブログに出ていた。摘み取った脇から、新しい枝が伸びて、花芽を上げるので放置すると来年の花がつかなくなるそうだ。妙に感心した。(了)