関西に住んでいる方なら「コーナン」という看板をみれば、ホームセンターの、「あの店だ」と分かる。その「コーナン」が、13期連続で増収を記録したと今朝の読売新聞関西版に出ていた。
2009年2月期決算での売り上げが2,851億円だから、売り上げ2兆7,000億円のセブンイレブンとならべると比べもにならないが、DIY(Do-it-yourself)商品、つまり自分で道具を買ってきて、自分自身で作る商品が伸びた結果という。日本でも、DIY商品が、時流に合っているのであろう。
ホームセンターと言えば、今の若者でもわかるが、ホームソーイングと言えばピンとこないひとが増えた。日本が63年前、戦争に負けたあとは、ちょっとした物というか、簡単なドレスやワンピースなら、自分で仕立ててしまう人は、身近にも結構おられた。
ホームソーングは、言葉からして、そもそもアメリカ発である。30数年前の古い話だが、アメリカでも、ホームソーイングのコーナーが、スパーマーケットやデパートに必ずあった。日本でも最近は洋裁学校という言葉も死語になりかかっている。洋裁学校が、日本でも復活すると思うのは甘いだろうが、ドウ・イット・ユワセルフの精神が、見直されるかもしれない。
JR三宮にフラワーショップ「潤」という店にスケッチ用の花をしばしば買いに出かける。木曜日は、新しい商品が,数多く用意され、値段も安い。ところが、素人さんだけがお客だと思っていると実はそうではない。この店で買って帰り、自分の店で、値札を付け替えて商売する人が圧倒的に多いことも分かってきた。いまはそういう時代である。
関西の最近の話題では、「阪神なんば線」の開通で、近鉄沿線の乗客が増えたという話をよく聞く。先日も、奈良方面から日本画教室に通っているご婦人のひとりが、「なんば」まで出る電車が息苦しいほどであると話していた。吉野方面の人までも、神戸へ出かけるようになったと話していた。
経済学を難しく、難しく説明する学者が日本では特に多い。お通じをよくしてやれば病気しらずである。人通りをよくしてやればひとりでにお金が落ちる。コンビニでも同じで、目と鼻の先にお互い面している店で、売り上げが天と地ほど違う話をよく聞く。経済とはそういう世界である。
経済の動き知る指標の一つに株式市場がある。イースター開けのNY株式市場では、一時、150ドル近く下げたが、引けにかけて買い戻され、結局、先週末比25ドル安、8,057ドルで取引を終了した。ボーイング、GMなど一部の銘柄に売りが出たが、金融株の値上がりがこの日の相場をリードした。
GM株は、16%下げ、1ドル72セントで取引を終了した。NYタイムズが、「米財務省が、6月1日までと期限を切り、連邦破産法11条適用を通告した」と報じたことを嫌気したと今朝のWSJ紙は紹介した。米国政府がGMを見離したとマーケットは受け止めたのかもしれない。
ただ、「破産法11条」を適用することが即破産ではない。米国では「チャプター・イレブン」で通っている。「借金を返せなくなった企業を消滅させ、その財産を貸し手に分散させること」である。「ユナイテッド航空やデルタ航空も適用を受けたが、その後何事もなかったように空を飛んでいる」と二ュ-ズウイーク最新版に解説が出ている。
ボーイング株の下げは、777機の減産で今年第1四半期の利益が予測を下回ることが嫌気された。ボーイングに乗せてもらって仕事をしてきた日本のメーカーの一部にも少なからず影響が既に出ているのであろう。トヨタにだけ乗って仕事をしてきたメーカーに影響が出ている現象と同じである。
NY原油(WTI)先物相場は、IEA(国際エネルギー機関)が、世界の原油需要予測を下方修正したことを嫌気して、バレル2.19ドル下げ、50.05ドルとかろうじて50ドルを維持した。
NY外国為替市場では、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.33ドル台で取引された。ドルは対円でも売られ、1ドル=100.10円となんとか100円をキープした。
ユーロが対ドルで買われる背景はヨーロッパにはない。このところのドルは、NYダウに連動して堅調に推移していた。むしろ、ドル、ユーロ、円は、ダッチロールの状態にある。為替に限らない。DIY(ドウ―・イット・ユワセルフ)は今の世の中のキ―ワードの一つかもしれない。(了)
2009年2月期決算での売り上げが2,851億円だから、売り上げ2兆7,000億円のセブンイレブンとならべると比べもにならないが、DIY(Do-it-yourself)商品、つまり自分で道具を買ってきて、自分自身で作る商品が伸びた結果という。日本でも、DIY商品が、時流に合っているのであろう。
ホームセンターと言えば、今の若者でもわかるが、ホームソーイングと言えばピンとこないひとが増えた。日本が63年前、戦争に負けたあとは、ちょっとした物というか、簡単なドレスやワンピースなら、自分で仕立ててしまう人は、身近にも結構おられた。
ホームソーングは、言葉からして、そもそもアメリカ発である。30数年前の古い話だが、アメリカでも、ホームソーイングのコーナーが、スパーマーケットやデパートに必ずあった。日本でも最近は洋裁学校という言葉も死語になりかかっている。洋裁学校が、日本でも復活すると思うのは甘いだろうが、ドウ・イット・ユワセルフの精神が、見直されるかもしれない。
JR三宮にフラワーショップ「潤」という店にスケッチ用の花をしばしば買いに出かける。木曜日は、新しい商品が,数多く用意され、値段も安い。ところが、素人さんだけがお客だと思っていると実はそうではない。この店で買って帰り、自分の店で、値札を付け替えて商売する人が圧倒的に多いことも分かってきた。いまはそういう時代である。
関西の最近の話題では、「阪神なんば線」の開通で、近鉄沿線の乗客が増えたという話をよく聞く。先日も、奈良方面から日本画教室に通っているご婦人のひとりが、「なんば」まで出る電車が息苦しいほどであると話していた。吉野方面の人までも、神戸へ出かけるようになったと話していた。
経済学を難しく、難しく説明する学者が日本では特に多い。お通じをよくしてやれば病気しらずである。人通りをよくしてやればひとりでにお金が落ちる。コンビニでも同じで、目と鼻の先にお互い面している店で、売り上げが天と地ほど違う話をよく聞く。経済とはそういう世界である。
経済の動き知る指標の一つに株式市場がある。イースター開けのNY株式市場では、一時、150ドル近く下げたが、引けにかけて買い戻され、結局、先週末比25ドル安、8,057ドルで取引を終了した。ボーイング、GMなど一部の銘柄に売りが出たが、金融株の値上がりがこの日の相場をリードした。
GM株は、16%下げ、1ドル72セントで取引を終了した。NYタイムズが、「米財務省が、6月1日までと期限を切り、連邦破産法11条適用を通告した」と報じたことを嫌気したと今朝のWSJ紙は紹介した。米国政府がGMを見離したとマーケットは受け止めたのかもしれない。
ただ、「破産法11条」を適用することが即破産ではない。米国では「チャプター・イレブン」で通っている。「借金を返せなくなった企業を消滅させ、その財産を貸し手に分散させること」である。「ユナイテッド航空やデルタ航空も適用を受けたが、その後何事もなかったように空を飛んでいる」と二ュ-ズウイーク最新版に解説が出ている。
ボーイング株の下げは、777機の減産で今年第1四半期の利益が予測を下回ることが嫌気された。ボーイングに乗せてもらって仕事をしてきた日本のメーカーの一部にも少なからず影響が既に出ているのであろう。トヨタにだけ乗って仕事をしてきたメーカーに影響が出ている現象と同じである。
NY原油(WTI)先物相場は、IEA(国際エネルギー機関)が、世界の原油需要予測を下方修正したことを嫌気して、バレル2.19ドル下げ、50.05ドルとかろうじて50ドルを維持した。
NY外国為替市場では、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.33ドル台で取引された。ドルは対円でも売られ、1ドル=100.10円となんとか100円をキープした。
ユーロが対ドルで買われる背景はヨーロッパにはない。このところのドルは、NYダウに連動して堅調に推移していた。むしろ、ドル、ユーロ、円は、ダッチロールの状態にある。為替に限らない。DIY(ドウ―・イット・ユワセルフ)は今の世の中のキ―ワードの一つかもしれない。(了)