吉川二郎フラメンコギターコンサート風景
江嵜企画代表・Ken
吉川二郎フラメンコギターコンサートがハイアットリ―ジェンシーホテルで午後3時半から開かれ、フラメンコギター演奏を堪能した。会場風景をいつものようにスケッチした。
昨年末の演奏会と比べてご婦人が多く、この日は着物姿が目立った。演奏会のあと、ホテル5階の会場で8時過ぎまで和やかな雰囲気の中懇談を楽しんだ。吉川二郎さんの母上も演奏会、パーティー共に参加されご子息の演奏を目を細めて鑑賞されるお姿が印象的だった。
吉川さんは1951年、大阪生まれ、15歳よりギターを始められたというから年期の入り方が違う。コンサートフラメンコギターの巨匠マヌエル・カ―ノに師事、03年11月、川西市市民文化賞を受賞しておられる。
演奏の合間には吉川さんの語りが入る。それがなかなか味がある。「扉を開ければ」という曲では、スペインの田舎町。扉を開ければ賑やかなパーティー。若者にまじって踊る老夫婦がいますと吉川さんのナレーションが入る。情景が目に浮かんできた。
フラメンコギターは、歌い手の声(キ―)に合わせて弾くということをこの日初めてお聞きした。その点はピアノ等の楽器と全く違うと解説があった。
吉川さんは花屋敷、天満橋、東京、静岡、富士市でギター教室を開き、後進の指導をしておられる。第二部で二重奏をされた野口久子さんは86年から吉川さんに師事された。
ギタルパ(guitarpa)というギターとハープが合体した楽器での演奏を始めて聞いた。大きさはギターの半分。しかし、音域は4オクターブ出ると解説された。後進の指導をされながら、同時に、ご自身は、新しい分野にチヤレンジする姿を目のあたりにして、大いに元気をもらった。(了)