ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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黄海で中国漁船、韓国艦に体当り?!鑑真が聞いたらどんな顔をするだろう(学校で教えてくれない経済学)

2010-12-19 10:25:48 | 経済学
「若沖」(狩野博幸著、角川文庫)(代743円)をたまたま目にして読み始めた。ふんだんに絵が挿入されている。絵は見ても若沖を詳しく知る機会がなかった。改めて彼がいかに驚くべき人物であるかを実感しつつある。昼飯代を節約してでも読む価値があるとひとり納得している。正徳六年(1716)2月8日に京都「錦市場」の青物問屋「桝源」の長男として生まれ,寛政十二年(1800)九月になくなった、まぎれもなく日本人である。

日本画は奥が深く、興味が尽きない。なんば高島屋、日本画教室で習い始めて8年がたった。山科にある猪熊佳子教室にも5年前から通っている。昨日、「教室」で来年の干支のウサギの絵を色紙に3枚描いた。日ごろお世話になっており、最近大著を出版された鍼灸のS先生、年賀に訪れる予定のさる新婚夫婦、もう一枚はお馴染の近くの喫茶店にしばし飾ってもらうためである。

ひとにはそれぞれの出会いがある。日本画家、森田りえ子さんとの出会いは、亡父が16年前になる大震災あと体調を崩し、リハビリのために「教室」に案内した時である。今では雲の上のような存在の日本画家、森田りえ子さんも、失礼ながら名前さえ知らなかった。日本画家、猪熊佳子さんはその時、その「教室」の助手をしておられた。

文庫本「若沖」に戻る。若沖がソーメン好きだったくだりが出て来る。若沖が宛先の岡田仁左衛門に贈ってもらった「素麺」に対して謝辞を述べた手紙に出ている。稀代の若沖も素麺好きの旦那だったと著者の狩野博幸氏が嬉々として書いておられた。

若沖のエピソードに、宇治の満福寺二十世往持の伯照浩(はくじゅんしょうこう)との出会いが出て来る。伯は中国人である。若沖は和尚に自分は誰それの人間だと紹介する。文化的先進国・中国を体現する伯を前にして、自分に道号を付けていただきたい。あろうことに和尚の法衣を頂戴出来ればありがたいと言った。それに和尚が即応じた。肝胆相照らすとはこのことだろうと著者は書いていた。

伯は鑑真と変わらぬ決意で持って日本へ渡って来た。満福寺は初世の隠元隆から法系は多岐にわたるが全て渡来僧であると書いてあった。こういう話を読んでいると、中国と日本が尖閣諸島問題でぎくしゃくしている現実が信じられない。菅首相も古来、日本と中国がお互い尊敬し合いながら隣国として付き合っていた歴史を勉強して欲しい。こだわるようだが温家宝首相とメモを見ながら会談している日本の首相が哀れに見えて仕方がない。

話は飛ぶ。19日付けの読売朝刊に、韓国海洋警察発表として黄海で中国漁船が韓国艦に体当たりした。当時周辺に約50艘の中国漁船が操業していたという記事が出ていた。「若沖」から大いに脱線した。黄海は鑑真、伯が日本を目指して渡った中国、朝鮮、日本に囲まれた内海だ。鑑真や伯が事件を聞いたらどんな顔をするだろうと思う次第である。(了)

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