ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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度が過ぎたウソは命とりになる?「因幡の白兎」から学ぶことは多い(学校で教えてくれない経済学)

2010-12-26 10:21:52 | 経済学
「人食いサメ(投機資金)が海水浴場(マーケット)のそばでうようよ泳いでいる」と昨日の「経済学」で書いた。その時、サメ(実際はワニ)に丸裸にされた兎が、先に通った兄神の八十神に、海水で洗えば良いと騙され傷だらけになる。後に通った弟神の大国主に真水でからだを洗い、蒲の花粉の上で寝るといいと教えられて、兎は救われた。」という「因幡の白兎」の話をふと思い出した。

大国主は、兎に、「ワニザメを騙したお前を兄神を反省させるために教えたのかもしれない」と話した。その時、兎は「意地悪な神様は八上姫をお嫁にもらえません。大国主の命様を姫様は選ぶでしょう」と予言している。めでたしめでたしで終わっている。

ウイキぺディアに「因幡の白兎」説話について詳しく出ている。原典は「古事記」である。そもそもの話は、兎は因幡に住んでいた。洪水で対岸の沖にある島に流された。ホームシックにかかった兎は、一計を案じて、サメを騙して 兎とサメの数調べをしようと持ちかけた。素直にワニサメは岸まで一列に並んだ。ところが、岸を目前にしたところで、「お前たちは騙されたんだ」と叫んだ。怒ったサメは兎を丸裸にする。それが物語前段のくだりである。

ウイキぺディアによれば、東インド諸島からインドネシアまで、東南アジアには、ワニの背をマメジカやサルなどの小動物が渡るという説話があると出ていた。古事記には和邇(ワニ)とある。一般的には「ワニザメ」のことで、獰猛なサメの意味であるとして「サメ」説もある。ただ、サメは空気呼吸が出来ないから水面に浮かんで並ぶことはできないそうだ。

古墳時代、倭の五王などが使いを出したのは中国の南朝で、当時、中国南部ではワニが多く生息していた。稲作の文化、その担い手の人々がワニの説話を日本に伝えた可能性もある。司馬遼太郎「街道をゆく27因幡・伯耆の道」では、ワニだろうと記しているとウイキぺディアは書いていた。

脱線ついでに言えば、大阪自然史博物館には大阪市営地下鉄工事の際に出て来たワニの骨が大げさでなく山積みで展示されている。大阪湾にも古代、ワニが多数生息していた証拠である。6歳のころだったか、孫を当の博物館につれて行った。ワニの骨を見せたら「えぇつ?大阪湾にワニがいたの?」と目を丸くして、俄かに信じ難いと言う顔をしていた。大古、日本にもワニが生息していた話にはロマンを感じる。

ちなみに、「因幡の白兎」の話は、兎にウソをついてはいけませんよと大国主の命に言わせている。兎は大国主に「はい」と答えている。大いに飛躍して言えば、菅総理は、簡単にウソを付くことで信用を失った。

政治家にはウソはつきものだと言う。初代米大統領ワシントンの桜の花の話もウソをつくなと教えている。政治の中心地首都ワシントンDCはロビストが日々暗躍する魑魅魍魎の世界である。

ウソも方便というが、ウソも限度を超えると命取りになる。兎は数合わせで一計を案じてワニを騙した。あと一歩のところで、気を抜いたため兎は手ひどい目にあった。国会運営は数合わせが物を言うが、罠がしばしば仕掛けられているとよく言う。

世界的金余りで投機資金がマーケットに暗躍している。みだりにウソをつくな。何事に限らず騙されてはならないと「因幡の白兎」は教えている。うさぎ年の新年は、政治も経済も、波乱の幕開けが予見される。(了)

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